1 ![]() このところ、原子力規制委員会が東海第二原発の新基準「適合」を発表したり、名古屋高裁金沢支部が大飯原発の差し止めを取り消したりと、いよいよ「底」が抜けたとしか思えないような加速ぶりで再稼働がすすめらようとしている。背景にあるのは新エネルギー基本計画である。あいかわらず原発をベースロード電源と位置づけており、そのためには40年を経過した老朽原発を稼働させたり、新増設をすすめなければならないのである。 やはり黙っていてはいけない、自分一人が国会前に立とうが立つまいが、そのことで状況が変化するわけではないのは分かりきったこと、それでもじっとしていてはいけない気がしたのである。金曜日より土曜日の方が私には参加しやすい。そのことにも背中を押された。 ![]() 原発は温排水で海水を温めているのであり、原発は「地球温暖化に有効」は、原発は安全」「原発は安い」とならぶ三つ目の大嘘である、脱原発を決めたドイツはフランスから電力を輸入しているというのも嘘で実はドイツは輸出国、少し学べば政府の宣伝がまったくのまやかしであることが分かる(三上)、プルトニウムの蓄積は47トンに及び、米朝会談の障害となることからアメリカからさえ減らすように要請されており、新エネルギー基本計画にも明記せざるを得なくなった、世界的には再生可能エネルギーの時代を迎え、価格も下がっている、日本が政府の保証をつけてでも原発を輸出しようとしてもなかなか進まないのは、安全性もさることながら電気料金が高額になってしまうからだ(古賀)等々のお話しがあった。やはり、足を運べば力がわいてくると思った。 東海第二原発が新基準に「適合」したといっても、再稼働までにはまだまだいくつものハードルがある。半径30km以内には96万人が暮らしているが、その人たちの避難計画など立てられるはずもなく(古賀)、6市町村の同意が得られる見通しは立たない。国民が「嫌なものは嫌!」と言い続ければ、元のように原発を推進することはそうたやすいことではない。 《つい一言》 オウム死刑囚執行(6日)の前夜、自民党の国会議員ら30人近くが衆院赤坂議員宿舎内の会議室でパーティを開き、安倍首相、上川法相らが飲食に興じていたことに批判が集まっている。片山さつきはTwitterに「安倍総理初のご参加で大変な盛り上がり!」などと投稿し、ネットの世界でも「人としてどうなの?」と非難のコメントが寄せられているとのことである。 あたかも豪雨到来の真っ最中で重大な被害が予想される中でもあった。集合写真には岸田の顔もみえるから、安倍三選に向けての下地作りのつもりだったのだろうが、優先順位を間違っていませんかという批判が高まるのは当然だ(政府が災害対策本部を立ち上げたのは8日午前)。それにつけても、死者69人、行方不明65人というニュースを聞くにつけ、第2次安倍内閣発足当時の「国土強靱化計画」という公約は何だったのか、多少なりとも期待した国民に対してどう説明するのかと問いたい。 https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10210115372839264&set=gm.1169027663239292&type=3&theater ▲
by yassall
| 2018-07-08 17:44
| 日誌
|
Trackback
|
Comments(0)
![]() 今年は立憲民主党の代表としてスピーチに立った菅直人氏は最近国会内で安倍首相と原発について話し合ったとき、「原発は安価である」「原発は環境によい」などと発言していたことを紹介し、その時代錯誤性を批判した。 同行動は国会正門前と首相官邸前で行われた。参加者は5000人と発表された。昨年は8000人であったので、人数的には減ってしまったが、7年が経過しても福島第一原発は廃炉に向けての目途さえ立っていない。一方で原発の再稼働はなし崩し的に進められようとしている。この怒りの声を絶やしてはならないと改めて思う。 ![]() 反原連が用意した音響設備は優秀で音量的には負けていなかったし、ミサオレッドウルフ氏はじめ、登壇者も参加者もかえってファイトを燃やしていたのは心強かったとしても、暴力的に言論を封殺し、集会を妨害しようとする者たちと直面し続けるのは愉快ではなかった。 なぜ、こんなに気負い立っているのだろうかと、二つほど理由を考えてみた。 2月末に右翼団体構成員ならびに関係者二人が朝鮮総連本部に発砲するという事件を起こし逮捕されるという事件があった。その一人は行動右翼としてこれまで何度も警察に逮捕されている人物であるという。この事件が数ある右翼団体を刺激し、過激さを競うような風潮を生んでいるのではないだろうか? 発砲は門扉に対してだったというから児戯のようなものなのだが、どのようにして拳銃を入手したのかも含め、一般市民からすれば正常な市民生活を脅かしてあまりある蛮行である。ところが、それが右翼団体からするとあたかも先を越され、自分たちのメンツをかけて後に続かなくてはならない問題のように受けとめられるらしい。過去の事件でも同様だった。 もう一つは森友問題に関連して、ついに財務省が文書の書き換え・改竄があった事実を認めるまで追い込まれたことだ。どこまで逃げ切りをはかるかはまだ不明だが、本来なら内閣総辞職に値する事件にまで発展している。 過去の事例からも政権が危機に瀕しようとすると右翼の活動が活発になる。どうも反原発運動に対する敵対行動というより、政権に対する批判が高まることを少しでも削ごうという意図が働いているように思われるのである。それも各団体が自主的に立ち上がった、というより、どこかの指令によって動き始めたというのが真相に近いと思うのである。そうでなければ、複数の団体が一度に行動しはじめるわけがない。このような勢力によって守られる政権とは何だろうか? 私はその醜悪さを思いながら帰路についた。 ▲
by yassall
| 2018-03-13 01:16
| 日誌
|
Trackback
|
Comments(0)
![]() 17:00ころには帰宅しなくてはならなかったので、池袋でジュンク堂で何冊か調達したのち、帰路についた。 今日になって紙上で肥田舜太郎さんが亡くなったことを知った。100歳だった。紹介するまでもないが、肥田さんは1944年に陸軍軍医として広島に赴任し、原爆投下に遭遇した。自らも被爆しながら被爆者の救援にあたった。戦後は被団協や民医連で活躍され、核兵器廃絶運動にたずさわった。 全国的・世界的に活動されたが、医療者としては埼玉を拠点になさっていた。「原爆のことを伝えるためだったらどこへでも行く」として、予定さえ合えばどんな小さな集会でも出かけて来てくれた。 最後にお目にかかったのは数年前に朝霞で催された学習会でだった。若い方が付き添われてだったが、穏やかな中でも次第に熱をおびてくるお話ぶりは健在で、少しも乱れたところがなかった。広島で被爆者の救護にあたっている最中、自らの身体にも異変が起こったとき、軍医長の判断で「どうも症状からすると血液の異常に原因があるような気がする」ということから、若く健康な兵士をつのり、輸血を受けたところ、危機を脱したというお話は初めてうかがった。 それもこれも、自らの体験を後世に伝えなければという深い使命感から発したことなのだろう。謹んでご冥福をお祈りする。 ▲
by yassall
| 2017-03-21 16:47
| 日誌
|
Trackback
|
Comments(0)
![]() ![]() デモではなくスタンディング、「非暴力直接行動」というスタイルは、その後の秘密保護法や安保法制反対の運動にも新しいあり方を提起していった。今日も反原連の集会らしく、ジンタらムータの演奏によるオープニングからはじまった。 ミサオ・レッドウルフ氏のスピーチを聞くのは今月2回目。政党からは4野党が参加した。菅直人氏は発言の冒頭で、自身の「名誉毀損裁判」について触れていた。「敗訴」と報じられたが、「海水注入を止めたのは菅首相」という安倍晋三議員(当時)のブログ記事(2011.5)がまったくの虚偽であったことは裁判所も認めた、だが安倍議員は誤った情報をうのみにして信じてしまっただけで、「名誉毀損」の意図は認められない、という判決内容だったという。 今や、安倍首相の政治手法はフェイクあるいは「ポスト真実」そのものである。「虚偽」が虚偽のまままかり通るとした原点がここにあったのかと妙に合点がいき、悪い冗談を聞いているようだった。(「謝って済むなら○○はいらねえ!」という脅し文句を思い出したが、きっと安倍氏は謝ってすらいないのだろう…。) ![]() 集会は様々な運動体の交流の場にもなっている。各国の活動家とも交流があるという方からは、日本の原発メーカーによる原発輸出の問題について訴えがあった。昨年11月11日に結ばれた「日印原子力協定」は、今国会で承認がはかられようとしているのだそうだ。「森友問題」に揺れる今国会であるが、共謀罪といい、過労死ライン80時間を超える月100時間残業を可能にしようという「働き方改革」法案といい、社会のあり方を変えてしまうようなとんでもない悪法が矢継ぎ早に推し進められようとしているのだと痛感する。 ![]() ▲
by yassall
| 2017-03-12 02:35
| 日誌
|
Trackback
|
Comments(0)
1 |
最新の記事
カテゴリ
タグ
演劇(95)
花(73) 高校演劇(66) 美術館(56) 旅行(45) 読書(36) 学校図書館(26) カメラ談義(18) 庭園(12) 映画(7) 酒・食物(6) 懐かしの怪奇スター(5) 太陽光発電(5) 脱原発(4) 国語国文覚え書き(3) 記事ランキング
最新のコメント
お気に入りブログ
外部リンク
以前の記事
2020年 12月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2011年 12月 2011年 03月 ブログジャンル
検索
|
ファン申請 |
||