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木下通子『読みたい心に火をつけろ! 学校図書館大活用術』岩波ジュニア新書

 木下通子さんは埼玉県の高校図書館の司書である。この6月、岩波ジュニア新書から本を出された。これまでも共著では何冊か学校図書館に関する本を世に出しているが、今回は岩波の編集部から「今までの実践を、まとめてみませんか?」と声がかかり、上梓にいたったとのことである。
 木下さんとは新任司書として岩槻商業高校へ赴任したころからの知り合いである。以来、何校かを異動して現在は春日部女子高校で主任司書をつとめている。新任のころからエネルギッシュで、学校ばかりでなく、各種の研究会や地域にも飛び込んで精力的に活動してきた。私とはいっしょに高校図書館研究会の副会長をつとめたこともある。いまや高校図書館研究会でも、学校図書館問題研究会でもリーダー的な存在である。
 そんなご縁で、本書でも紹介されている埼玉県高校図書館フェスティバルの企画にさそわれ、お手伝いしたことなどは記憶に新しい。私の定年退職後はめったにお会いすることもなくなったが、facebookではつながっているので、近況についてはよく存じ上げていた。
 この本の出版にいたるヒストリーも承知していたので、書店に出たらすぐにでも駆けつけようと思っていたのだが、昨日、岩波の封筒に入った本書が送られてきた。さっそく御礼のメールを差し上げたところ、「埼玉から全国に、学校図書館の輪を広げていきたいです!」という返信が返ってきた。その返信の素早さもなのだが、いかにも木下さんらしい文面だな、と感じた。
 埼玉県の司書採用試験の再開のために高校図書館フェスティバルを企画し、各方面に働きかけ、国会議員へのロビー活動もおこない、実現にこぎつけた。この本の執筆を引き受けたのも自分の司書としての生き方をふりかえるためだけではなく、全国的にはまだまだ司書も不在の学校図書館の現状を打開したいとの願いからだろう。
 そんなわけで、私も私のためだけに贈られた本だと思わず、一人でも多くの人たちに手にとってもらいたい、読んでもらいたいとの願いをこめて紹介する。

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by yassall | 2017-06-24 18:54 | | Comments(0)

『ぱっちわーく』終刊号

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 『ぱっちわーく』は「全国の学校図書館に人を!の夢と運動をつなぐ情報交流誌」というサブタイトルをもつ。創刊は1993年5月、以来20余年にわたって刊行されてきた。1年前に予告があったが、その終刊号が届いた。
 発行同人に名をつらねているのは北海道から沖縄まで、現職の学校司書や地域で学校図書館運動にたずさわっている人、文庫の会の方々など20数名をかぞえるが、実務は全国でもいち早く全校配置がすすんだ岡山の学校司書の方々が中心になっていた。
 どなただったか、一度事務局を担当なさっている方のお話を聞く機会があった。「この全校配置のとりくみが全国に広がらなくては、岡山市の成果も維持できない。その信念から続けている」というようなお話だった。毎月、いかにも手作り感がただよう冊子が送られてくるたび、その努力には頭の下がる思いでいた。今回の終刊も実務を担当するための個人的な条件にどうしても困難な状況が生じたためだという。惜しまれる気持ちはつのるが、さまざまな運動にあたって、その大事なところを一人一人の決意が支えていたことを実感する。
 1997年の学校図書館法「改正」があったとき、『ぱっちわーく』は他に先がけて『資料集』を発行した。法改正をどう受けとめ、考え、次の方針をどう立てるか、という課題に直面したとき、どれほど力になってくれたか分からない。皆で集まって学習会や会議を開くと、参加者の誰もがその『資料集』を携えていたことは今も記憶に鮮明である。
 一度だけ、私も埼玉の学校図書館法改正運動のとりくみについて原稿を書かせてもらったことがある。そのとき、原稿料代わりにいただいたテレフォンカードは記念にとっておいたから、探せばどこかにあるはずだ。
 編集後記には「『ぱっちわーく』は終刊しますが、事務局のメンバーはこれからも学校図書館の充実にむけ、各々ができるかたちで関わっていきます。」とある。『ぱっちわーく』が全国に発信し、種をまき、育てた芽はこれからもあちこちで根をはり、枝葉を伸ばし続けていくことだろう。

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by yassall | 2017-03-19 15:16 | 学校図書館 | Comments(0)

学校図書館・公共図書館の充実を求めるつどいin東京

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 1月12日、今年も「子どもに豊かな育ちと読書のよろこびを学校図書館・公共図書館の充実を求めるつどい」に参加してきた。現役を退いてからも、声をかけてくれる人がいるのはありがたいことである。
 午前中は親地連事務局・学校図書館を考える全国連絡会代表の水越さんによる「学校図書館法の一部「改正」について」、全教・埼高教司書部による「学校司書の一日・高校編」、自治労連岡山による「学校司書の一日・小学校編」の3本の報告があった。議員要請活動や国会傍聴活動に裏打ちされた水越さんの報告(写真)は、昨年の学図法改正がこれまでの学校図書館運動によってもたらされたものであることを鮮明にし、今後の課題が何かを明らかにするものであった。
 午後は「今、公共図書館に求めるものとは? ~直営と指定管理者制度導入の動き~」、「「改正」学校図書館法が4月施行 ~求める学校図書館像と専任・専門・正規の学校司書配置の前進を~」、「教育の自由と図書館の自由 ~「図書館の自由に関する」宣言、教育委員会制度「改正」やそのもとでの高校特定教科書採択排除問題など~」の3つの分科会に別れて、レポート発表と討議が行われた。
 近年の「はだしのゲン」問題や高校日本史教科書採択の問題のこともあり、「図書館の自由」の分科会にも心ひかれたが、やはり昨年の学図法改正後の動向を知りたかったので「「改正」学校図書館法」の分科会に参加した。自分もずっと関わり続けて来たという思いがあるので、つい討論に参加させていただいた。なるべく現役世代を尊重する意味で控えめにしたつもりではあるが、そう思っていたのは自分だけだったら失礼した。
 会場は昨年に引き続いて全国教育文化会館。参加者数は99名と発表された。心なしか参加者が減ったように感じられたのは残念だった。
 今年で15回を数えるということで、毎回意気込みを新たにして開催していくのはそれなりの困難さもあるのだろうということは察することができる。それぞれの立場の違いもあり、なかなか議論がかみ合わなかったり、深まらない歯がゆさもあるのだろう。
 だが、だからこそ全教・自治労連といった現職者を組織した労組だけでなく、親子読書運動や学校図書館をめぐるさまざまな市民運動にたずさわっている人たちが一同に会する意義は小さくはないはずだ。
 ましてや、4月の改正学図法の施行をひかえ、内実を作っていくためにも、それぞれの団体・個人がバラバラに主張したり、運動したりしている段階から、統一をめざして一致点を広げていく努力が求められているのだから。
 
 


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by yassall | 2015-01-13 14:17 | 日誌 | Comments(2)

2014年度全国学校図書館学習交流集会に参加してきた

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 8月2・3日、2014年度全国学校図書館学習交流集会に参加してきた。主催は全教学校司書部、全体集会での記念講演は「原発出前授業」で注目されている川原茂雄氏(北海道高校教師)による「原発と教育」だった。
 全国各地で持ち回りで開催されてきた学習交流集会であるが、今年は日高教と全教が統合されて初めての年、さらに先の国会で学校図書館法が「改正」された直後の集会ということで、これまでとは異なった緊張感が感じられた。
 私は現役を退いた後、4年ぶりの参加となった。きっかけは7月に「九条の会」があり、閉会後にご苦労さん会をかねて親しい仲間内で酒宴を囲むことになった折のことである。その帰り道、Kさんから「今度、群馬で学習交流集会がある。群馬が手薄らしいので埼玉も応援に入ることになった。先生も来ませんか?」と誘われ、ほろ酔いの私は「それはいいね」と返事をしてしまったのだ。
 学校図書館職員ではない私が集会に参加するようになったのは、10数年前に日高教の学校図書館政策検討委員会にかかわることがあったからだ。同委員会は2002年に『中間報告』を出して解散してしまったのだが、いきがかりからその後も集会への参加を続けることになった。
 現役最後の年の開催地は福島であった。翌年の3月に福島は3.11を迎えることになる。たくさんのことが気がかりなまま、その3月末日に私は退職となった。
 現職でない私が、いくら誘いの声をかけてもらったからといって、のこのこ出かけていっていいものか、実は多少気が引けていないでもなかったのだが、懐かしい顔ぶれと再会できるではないかとの思いがまずあり、出かけて行った。
 考えてみると、4年も経ってしまえばずいぶんと顔ぶれも入れ替わってしまっている。それでも、私が参加し始めたころには新任早々であった方がすっかりベテランとなってレポート発表をしていたり、「私も今年で最後です」という方とお目にかかれたりした。かつてと比較すると、県によって組織的にはずいぶん苦しくなってしまったという実情もあるようだが、参加者の表情は生き生きとしていたし、若い人を引き連れてきていたりしている様子は頼もしかった。
 学校図書館法「改正」の内実を作れるかどうかは、学校図書館運動・図書館教育運動がどのくらい拡がりをもって前進することが出来るかにかかっている。これからも応援していきたいし、微力ながらも手助けできることはしていきたい。
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 会場は舌切り雀のお宿「磯部ガーデン」。温泉街そのものはかつての賑わいを失っているようだが、碓氷川のほとりに立つホテルはなかなか豪華なかまえだった。(写真はホテルを降りた付近の碓氷川の流れ。地学の先生が喜びそうな地層がむき出しになっている。)
 
 

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by yassall | 2014-08-04 01:31 | 日誌 | Comments(0)

速報! 学校図書館法改正案が可決

 6月20日午後7時55分、学校図書館法改正案が参議院本会議において審議され、可決されました。賛成239票反対0票でした。きわめて不十分かつ不完全ではありますが、これにより学校司書がはじめて法律上に位置づけられることになりました。

http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/gian/186/meisai/m18605186033.htm

(上のURLをクリックすると法案がみられるようにしました。)

別稿、「学校図書館法「改正」後の課題について」もお読み下さい。


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by yassall | 2014-06-21 09:59 | 学校図書館 | Comments(0)

学校図書館法「改正」後の課題について

 6月13日、「学校図書館法の一部を改正する法律案」が衆議院本会議でも可決された。この後、参議院で審議が行われる。
 本来なら参議院も通過し、法律として成立してから話題にした方がいいのだろうが、このところ学校図書館に関する記事にアクセスしてくれる人がけっこうおいでなので、法案成立後の課題として私が考えているところを書いてみたい。ささやかな問題提起になればと思う。

 その前に、前回1997年の学図法「改正」の附帯決議との比較をおこなったが、もういちど要点を整理しておきたい。
 ①いうまでなく「附帯決議」には法的拘束力はない。実際、早々と「司書教諭」との一本化と決めた自治体もあった。しかし、今回は法律として制定されようとしている。
 ②「附帯決議」には「現に勤務するいわゆる学校司書がその職を失う結果にならないように配慮」することとあった。
 「附帯決議」は「現に勤務する」学校司書の身分の保護にふれたものであって、将来にわたって「置くよう努めなければならない」とする法案とはその職務の重要性に対する認識においても、普及および継続を示唆している点においても大きな違いがある。
 ③これまで文科省は「学校司書」という呼称に慎重な姿勢を崩そうとして来なかった。「学校図書館を担当する事務職員」といういい方を続けてきたし、ときおり「いわゆる学校司書」といういい方をすることがあったに過ぎない。今回、かなりためらいがちではあるが、「学校司書」という呼称を用いている。(※この問題についての私見はあとに述べる。)
  ④さらに附則では、その「職務の内容が専門的知識及び技能を必要とするもの」であることを明記している。
 ※「職務の内容」がどのようなものであるかについては、3月に出された「これからの学校図書館担当職員に求められる役割・職務及びその資質能力の向上方策等について(報告)」が参考になる。(「案」の段階での私見については以前に書いた。)

 さて、法案成立後の課題として私が提案しようと思うのは次の4点である。国および各自治体において、法律をどのように運用していくかの問題である。

 ①「学校司書」という職名を一般化すること。各自治体にあっては学校管理規則に職名を明記させること。
 固有の職名をもつということは固有の職務の存在を認めることである。これまで、学校司書を置いて来た自治体にあっても「学校事務一般」との区別されることを避けて職名を定めなかったり、カッコ付きにしていたりした。今回は法律で「「学校司書」という」としているのである。
 また、図書補助員とか整理員といった呼称の不統一についても「学校司書」と改めるようにしていきたい。もちろん、そのためにはその専門性の内実を作っていくことが大切なことはいうまでもない。

 ②独自の採用試験を実施させること。
 法案に、「職務の内容が専門的知識及び技能を必要とするものであること」とあるのが根拠になるだろう。
 「学校司書としての資格の在り方、その養成の在り方等について」は検討課題となっている。そこで、募集にあたっての資格要件や、独自の採用試験を実施しようとする場合に試験内容をどうするかについて、現時点での決定項を欠くことになる。
 だが、方向性として、図書館に関する科目、学校図書館に関する科目、教育学・教育法規等に関する科目が基礎になることは疑いないと思われる。現在でも、多くの自治体が「司書講習ないしは司書教諭講習の単位を履修していること」といった基準をもうけている。将来、独自の資格あるいは免許が確定した段階においても、現職者が基礎的な科目を履修していれば一定の読み替えは可能であるだろうし、残りの単位修得も比較的容易になるだろう。

③専任の職員とすること。
 法案にいう「専ら学校図書館の職務に従事する職員」が根拠となるだろう。

 ④これまでの蓄積を活かした研修体制を作り上げること。
 法案が「国及び地方公共団体は、学校司書の資質の向上を図るため、研修の実施その他の必要な措置を講ずるよう努めなければならない。」(6条2)としているのは、専門性に立った「学校司書」の資格を定め得なかった限界を示している。
 しかしながら、「研修」の義務化はまた研修権の認知でもある。「国及び地方公共団体」によって組織的に行われなければならないとしたところにも、運用によっては可能性を大きく広げることができる。
 めざすところは「学校司書」の全校配置であるが、逆にいえば「学校司書」は各校では一人職種であることが大多数であろう。「学校司書」を各学校で孤立させないためにも研修会等の実施は必須である。
 その際、これまでの蓄積を活かす観点から、再任用者による支援員制度をもうけたり、各自治体・地域ごとに支援センターを設立したり、既存の研究団体と協力したりすることが検討される必要がある。

 このように並べてみると、どれも実現には多くの困難が予想される。法案が成立すれば、実施は来年度当初からということになる。この一年間で出来ること、来年度以降の運動への布石として打てること、すぐにでも行動を開始して欲しいと思うのである。

 最後に、「専ら学校図書館の職務に従事する職員(次項において「学校司書」という。)」という条文の煮え切らなさについて一言する。
 私個人としては、「学校司書」という職名を確固とするためにも、学図法のみならず学校教育法に職名が明記されるべきだと考えている。「司書教諭」と比較してみれば分かりやすい。学図法では「司書教諭」は教諭をもって充てるとしている。学校教育法に明記されている職名は「教諭」なのであり、「司書教諭」はいわゆる「充て職」なのである。(つまり、厳密にいえば「司書教諭」という職は存在していないのである。)
 その意味では「「学校司書」という」といういい方はいかにも煮え切らない。ただ、これは新たな職をもうけることによる予算措置に慎重な行政側の思惑ばかりではなく、学校図書館職員をめぐる全国的な現状を反映してもいるのだということは認めなければならない。
 各自治体、各校種によって、資格も採用形態もばらばらであるという状況があり、しかもそれぞれに一定の歴史的蓄積が存在している。それらを統一してからでなければ先へ進めない、あるいは一気に基準を定めて基準にあてはまらないものは切り捨てる、というのも乱暴な議論である。
 それらを踏まえながら、上記の①~④を提起したつもりである。各学校に配置されていく「学校司書」が有する基礎的な資格や身分が安定的になっていくことで、次の段階へとすすんでいくための条件も整っていくのだと考えるのである。


 《参考1》 学校図書館法の一部を改正する法律案

 学校図書館法(昭和二十八年法律第百八十五号)の一部を次のように改正する。

 第七条中「国は」の下に「、第六条第二項に規定するもののほか」を加え、「左の」を「次の」に改め、同条第三号中「前各号」を「前二号」に、「外」を「ほか」に改め、同条を第八条とする。

 第六条を第七条とし、第五条の次に次の一条を加える。

 (学校司書)

第六条 学校には、前条第一項の司書教諭のほか、学校図書館の運営の改善及び向上を図り、児童又は生徒及び教員による学校図書館の利用の一層の促進に資するため、専ら学校図書館の職務に従事する職員(次項において「学校司書」という。)を置くよう努めなければならない。

2 国及び地方公共団体は、学校司書の資質の向上を図るため、研修の実施その他の必要な措置を講ずるよう努めなければならない。

   附 則
(施行期日)
1 この法律は、平成二十七年四月一日から施行する。
 (検討)
2 国は、学校司書(この法律による改正後の学校図書館法(以下この項において「新法」という。)第六条第一項に規定する学校司書をいう。以下この項において同じ。)の職務の内容が専門的知識及び技能を必要とするものであることに鑑み、この法律の施行後速やかに、新法の施行の状況等を勘案し、学校司書としての資格の在り方、その養成の在り方等について検討を行い、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする。  

 理 由
 学校図書館の運営の改善及び向上を図り、児童又は生徒及び教員による学校図書館の利用の一層の促進に資するため、学校司書を置くよう努めるとともに、国及び地方公共団体は学校司書の資質の向上を図るための研修の実施その他の必要な措置を講ずるよう努める等の必要がある。これが、この法律案を提出する理由である。


 《参考2》 「学校司書」に対する文科省の態度の変遷

○「学校図書館法の一部を改正する法律等の施行について(通知)」(1997/6/11)
「学校図書館担当の事務職員は、図書館サービスの提供及び学校図書館の庶務・会計の職務に従事しているもの」
○「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」(2002/8)
「学校図書館を担当する事務職員は、司書教諭と連携・協力して、学校図書館に関する諸事務の処 理に当たっている。今後、学校図書館の活用を更に充実するため、各地方公共団体における事務職員の配置の取組を紹介して、学校図書館の諸事務に当たる職員の配置を促していく。」
(旧案『学校図書館を担当する事務職員は、司書教諭を補佐し、学校図書館に関する諸事務の処理
に当たっている。』)
○「文字・活字文化振興法」(2005)
 2 国及び地方公共団体は、学校教育における言語力の涵養に資する環境の整備充実を図るため、 司書教諭及び学校図書館に関する業務を担当するその他の職員の充実等の人的体制の整備、学校図書 館の図書館資料の充実及び情報化の推進等の物的条件の整備等に関し必要な施策を講ずるものとす る。(8条)
○「学校図書館のチカラを子どもたちのチカラに」(2008/6)
 「学校図書館活動の充実を図る上では、例えば高校だけでなく、小中学校にも「学校司書」を配置して、司書教諭等と連携しながら、多様な読書活動を企画・実施したり、図書サービスの改善を図ったりしていくことなども有効です。」(学校図書館の諸事務に当たるいわゆる「学校司書」は、各地方公共団体・学校の実情に応じて、その配置が勧められてきています。)
○「これからの学校図書館の活用の在り方等について(報告)」(2009/3)
 「学校図書館の業務の専門性を考え合わせると、専門的な知識・技能を有する担当職員である、いわゆる「学校司書」の役割が重要となる。学校図書館担当職員については、現在、その職務内容の実態等は様々となっているが、「学校司書」として、図書の貸出、返却、目録の作成等の実務のほか、資料の選択・収集や、図書の紹介、レファレンスへの対応、図書館利用のガイダンスなど、専門性を求められる業務において大きな役割を担っている例が少なくない。」
○中教審「今後の学級編制及び教職員定数の改善について」答申(2010/7)
 「学校教育の中で学校図書館が十分に活用され読書活動が推進されるよう、学校図書館業務の充実に向けた教職員定数の改善が必要」


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by yassall | 2014-06-17 12:57 | 学校図書館 | Comments(0)

続報! 学校図書館法「改正」

 既報の方が多いと思うが、6月11日「学校図書館法の一部を改正する法律案」が衆議院文部科学委員会で採択された。
 「専ら学校図書館の職務に従事する職員(次項において「学校司書」という。)を置くように努めなければならない」という内容については、職名のあいまいさにはじまって、いかにも不完全の感がぬぐえない。
 それでも、先の1997年の学図法「改正」の際の付帯決議「司書教諭の設置及びその職務の検討に当たっては、現に勤務するいわゆる学校司書がその職を失う結果にならないように配慮」からすれば、「いわゆる」ではない、「専ら」学校図書館の職務にあたる職員として位置づけ、「職を失う結果にならないように配慮」するから「置くように努めなければならない」とした意義は小さくはない。
 国および地方自治体がこれをどう運用していくかに任されていく部分が多いし、おそらくはこれまで学校図書館運動を支えてきた人々の努力がここまでの到達を果たしたとの同じように、これからも内外からの運動の強弱が学校図書館の未来を決定づけていくことになるだろう。
 審議にあたっては修正案も出されたという。学校司書の法制化にあたっては学図法のみならず、学校教育法の改正も必要であると考えて来た。修正案は同様の趣旨であったようだが否決された模様だ。
 細かな評価は後日として、傍聴においでの方から気になることをうかがったので最後に一言する。
 それは、維新の会の質問である。「地方交付税はひも付き予算ではない。各自治体の裁量に任せるべきだ。」などというのは持ち前の地方自治の強化の主張に立ったものであろうが(それにしてもトンチンカンだが)、「無駄な図書購入・偏向図書購入を減らすべき。文科省は指針を作れ。」との発言もあったという。 
 「偏向図書」とはずいぶんと大時代な言い方だが、どうしても「はだしのゲン」問題などが連想されてしまう。教育への政治介入を当然視する体質がみえて危険である。

  《追録》   学校図書館法の一部を改正する法律案


 学校図書館法(昭和二十八年法律第百八十五号)の一部を次のように改正する。

 第七条中「国は」の下に「、第六条第二項に規定するもののほか」を加え、「左の」を「次の」に改め、同条第三号中「前各号」を「前二号」に、「外」を「ほか」に改め、同条を第八条とする。

 第六条を第七条とし、第五条の次に次の一条を加える。

 (学校司書)

第六条 学校には、前条第一項の司書教諭のほか、学校図書館の運営の改善及び向上を図り、児童又は生徒及び教員による学校図書館の利用の一層の促進に資するため、専ら学校図書館の職務に従事する職員(次項において「学校司書」という。)を置くよう努めなければならない。

2 国及び地方公共団体は、学校司書の資質の向上を図るため、研修の実施その他の必要な措置を講ずるよう努めなければならない。

   附 則

(施行期日)

1 この法律は、平成二十七年四月一日から施行する。

 (検討)

2 国は、学校司書(この法律による改正後の学校図書館法(以下この項において「新法」という。)第六条第一項に規定する学校司書をいう。以下この項において同じ。)の職務の内容が専門的知識及び技能を必要とするものであることに鑑み、この法律の施行後速やかに、新法の施行の状況等を勘案し、学校司書としての資格の在り方、その養成の在り方等について検討を行い、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする。  

 理 由

 学校図書館の運営の改善及び向上を図り、児童又は生徒及び教員による学校図書館の利用の一層の促進に資するため、学校司書を置くよう努めるとともに、国及び地方公共団体は学校司書の資質の向上を図るための研修の実施その他の必要な措置を講ずるよう努める等の必要がある。これが、この法律案を提出する理由である。

 



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by yassall | 2014-06-12 01:36 | 学校図書館 | Comments(0)

速報!学校図書館法「改正」の動き

 学校図書館法に「学校司書」を位置づけようとする衆議院文部科学委員会での審議日程が決まったとの情報がありました。

 
  6月11日(水) 10時半理事会、10時40分委員会

  学校図書館法改正案(10日提出、付託前提) 趣旨説明聴取

  質疑1時間  公明10分、民主20分、維新10分、共産20分


 詳しくは「学校図書館を考える全国連絡会」のHP http://www.open-school-library.jp/ で。(6月3日時点での法案も参照できます。昨年の「骨子案」からの前進はあまりみられません。)


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by yassall | 2014-06-10 11:47 | 学校図書館 | Comments(0)

「これからの学校図書館担当職員に求められる役割・職務及びその資質能力の向上方策等について(報告)(案)」を読んで

1 はじめに
 文科省のHPに標記の「報告」(案)がアップされたことを教えてくれる人がいた。これは読んでみなくてはなるまいと考えたのは、この3月18日に子どもの未来を考える議員連盟・文字・活字文化推進機構の主催で「学校図書館法改正をめざす国民の集い」が開かれようとしているからだ。
 昨年6月12日、「子どもの未来を考える議員連盟」総会が開かれ、衆議院法制局から「学校図書館法の一部を改正する法律案(仮称)骨子案」が提示された。その際に、「今月中ぐらいには「有識者会議」を置き、司書の役割、機能、業務内容、質の確保、司書教諭との役割分担などについて論議し、半年くらいでとりまとめたい」とのこともアナウンスされた。
 そのとき示された「骨子案」は以下のようなものであった。

   1 学校には、司書教諭のほか、児童又は生徒及び教員による学校図書館の利用の一層の促進を図るため、専ら学校図書館の職務に従事する職員(2において「学校司書」という。)を置くよう努めなければならないこと。
   2 国及び地方公共団体は、学校司書の資質の向上を図るため、研修の実施その他の必要な措置を講ずるよう努めなければならないこと。

  この「骨子案」をもとに作成されようとする法案が「報告」(案)と深く関連していることは明らかであり、法案が示される以前にあっても以後にあっても、その概略や問題点、今後の課題について考える上で示唆するものが多いと思われるのである。

 「報告」(案)とある通り、HPにPDFでアップされている本文は会議における審議を反映してか赤字による添削の跡がそのまま残されている。もともと読みやすくはない上に、プリントアウトはせずにモニターで斜め読みをした段階である。今後、私見についても訂正したり補足したりしなくてはならないかも知れないが、とりあえず気がついたところを述べてみたい。

2 「報告」(案)にいたる背景
 まず、「報告」(案)がなされるにいたった背景についてみておきたい。文科省が「学校図書館担当職員の役割及びその資質の向上に関する調査研究協力者会議」(以下、調査研究協力者会議)を設置したのは昨年8月であるが、その設置の「趣旨」にはつぎのようにある。

   学校図書館活動の充実を図る上では、専ら学校図書館に関する業務を担当する職員(以下「学校図書館担当職員」という。)を配置し、当該職員が、司書教諭等と連携しながら、学校図書館に係る活動に取り組んでいくことが有効である。厳しい財政状況の中、学校図書館担当職員を配置する学校が近年一貫して増加していることからも、その必要性が強く認識されていることがうかがえ、今後も各自治体において、その配置が増加していくことが見込まれる。
     このような状況を踏まえ、有識者等の協力を得て、学校図書館担当職員の役割やその資質の向上に関して関係者が共有できる一定の方針を得るため、学校図書館担当職員の役割及びその資質の向上に関する調査研究を行うこととする。

 学校図書館活動の充実のために「学校図書館担当職員」が「学校図書館に係わる活動に取り組んでいくことが有効」であり、さらに「厳しい財政状況」の中でも各自治体で配置がすすんでいることがその証明になっているとし、その存在と役割、および実態に対する認識に立っている。
 さらに、「今後も各自治体において、その配置が増加していくことが見込まれる」という見通し(「報告」(案)では、政府としても「24 年度以降,所要の地方財政措置が講じられて」いることが述べられている)に立っている。
 ただ、「各学校に配置されている学校図書館担当職員は、勤務形態や経験年数、保有する資格等の状況が各々により様々」であり、「全ての学校における学校図書館担当職員が同一の職務を行っていくことを求めることは、必ずしも学校現場の実態には沿わない」状況にある。しかしながら、それを放置してよいわけではなく、「学校図書館に関する種々の教育活動に携わる学校図書館担当職員が担う職務の在り方について、関係者間で一定の共通理解を有しておくことは極めて重要なことである」(「報告」(案))。
 その「共通理解」、すなわち「学校図書館担当職員」が果たすべき役割と職務についての基準を示そうというのが調査研究の目的ということになる。

3 「報告」(案)の積極面
 「報告」(案)を読んで私が積極面として評価してよいと考えた点をあげてみたい。

 (1)学校図書館をめぐる実態を踏まえようとしていること

 1997年の学校図書館法(以下、学図法)「改正」後の学校図書館の実態を踏まえようとしていることは評価に値すると考える。「充て司書教諭」の配置後、予想したようには学校図書館の活性化がはかれなかったこと、とくに小中学校で「学校図書館職員」の配置がすすんだことは誰にも明らかであった。法令上の「建て前」ではなく、実態から出発しようとする姿勢は重要である。

 (2)「学校図書館担当職員」の専門的・教育的役割を認めていること

 「報告」(案)には、「学校図書館の利活用の促進に貢献してきた学校図書館担当職員が、児童生徒に対する教育活動を教員とともに進める機会は多くなっており、期待される役割もますます大きくなっている」とあり、「学校図書館担当職員」が「教員とともに」教育活動を勧める立場にあることを明記している。

 (3)教員と「協働」関係にあることを認めていること

 「報告」(案)は、「学校図書館経営に関する方針や,目標・計画,学校図書館利用指導・年間利用計画,年間読書指導・計画,年間情報活用に関する各種指導計画等」は、「一般的には、教育指導に関する専門的知識等を有する司書教諭がその立案・取りまとめに従事」し、「学校図書館担当職員の職務としては,図書館資料(中略)、電子資料(中略)とその利活用に関する専門的知識等に基づき、必要な支援を行うという形態が想定される」といちおうの役割分担を提起しつつも、「実際には両者は協働して当たることが求められる」としている。

 (4)「自由な読書」「自発的・主体的な学習活動」を強調していること

 「報告」(案)は、学校図書館が果たすべき機能について「豊かな心や人間性,教養,創造力等を育む自由な読書活動や読書指導の場である「読書センター」としての機能と、児童生徒の自発的・主体的な学習活動を支援したり、授業の内容を豊かにしてその理解を深めたりするとともに、児童生徒や教員の情報ニーズに対応したり,児童生徒のするとともに、情報の収集・選択・活用能力を育成したりする「学習センター」及び「情報センター」としての機能」の三つをあげている。学校図書館をめぐる昨今の動向をみるとき、「報告」(案)が「自由な読書」「自主的・主体的な学習活動」を強調している意義は大きい。

4 「報告」(案)の課題
 学校図書館職員をめぐって、「専門・専任・正規」の「学校司書」の法制化をめざしてきた立場からすると「報告」(案)には課題もまた多いといわざるを得ない。

 (1)「学校司書」という名称を避けていること

 学校司書については文科省においても「いわゆる「学校司書」」といういいかたをするようになってきた経過がある(「これからの学校図書館の活用の在り方等について(報告)」2009/3など)。
 「報告」(案)においても、冒頭では「学校図書館担当職員(いわゆる「学校司書」)」と記述しながら、以下のような理由からその呼称をもちいないとしている。

   専ら学校図書館に関する業務を担当する職員(教員やボランティアを除く)の呼称に関し、全国の各地方公共団体や学校では様々な例があり、一般には「学校司書」と称されることが多いと思われる。ただし,①任用する各地方公共団体や各学校における公称としては必ずしも「学校司書」に限らない呼称が用いられていること、②図書館法(昭和25 年法律第118 号)にて公的資格と定められている「司書」という語句との対比で、「学校司書」も公的資格であるとの誤解を招きやすいことから、本報告書においては「学校図書館担当職員」という語句を用いる。

 「公的資格であるとの誤解」を避けるためというのは、将来にわたって「学校司書」を「公的」な職名としないという意味であろうか、それとも学図法「改正」前であるからで、その「改正」にあっては新たな「職」として誕生することを否定はしていないということであろうか。

 (2)「正規」の職員であることを明言していないこと

 このことは「報告」(案)がその採用のあり方が「正規」であるべきことを明言しようとしていないこととも関わっている。
 先に引用した「各学校に配置されている学校図書館担当職員は、勤務形態や経験年数、保有する資格等の状況が各々により様々」の直前には、削除された部分として「非常勤として勤務する場合が多かったり、また、必ずしも全ての学校図書館担当職員が教員免許、司書教諭資格や司書資格を保有しているわけではなかったりするなど、それぞれの学校ごとに違いがある」の文言があった。
 「報告」(案)がこれらの問題を解決する方向に向かおうとしているのか、こうした現状を是認する方向に向かおうとしているのかが問われている。

 (3)「専門性」を担保する資格について触れていないこと

 上記で興味深いのは、「学校図書館担当職員」の資質能力を向上させ、その職務を果たさせるためには行政サイドが「研修」を行う必要がある(※)としているのだが、その根拠につぎをあげている点である。

   地方公務員法(昭和25 年法律第261 号)にいう一般職に属する地方公務員の場合、同法第39 条第1 項により、「研修の機会が与えられなければならない」とされている。

 地方公務員法が「研修」の根拠になっているとするならば、「学校図書館担当職員」は公務員として採用されることが前提となることになる。ただし、「一般職に属する」地方公務員への適用を根拠としていることは逆にその「専門性」を認めたうえでの、新たな「職名」を設置する意志がないこと、あるいはないと見られても仕方がないことになる。
 ※「学校図書館担当職員」(「学校司書」)が配置されるようになったとき、各校では職種としては単数であることが想定される。その場合、配置された職員が十分に職務を遂行するためには当人およびこれを受け入れる学校の体制づくりのために、行政が積極的に「研修」(および情報交換)を実施することは、資格の有無にかかわらず、必要不可欠なことであると考える。これは現に配置をすすめている自治体での教訓でもある。

5 おわりに
 まだまだ分析も言及も足りないところであろうがとりあえずの第一稿としたい。
 「報告」(案)が「「学校図書館担当職員」が果たすべき役割と職務についての基準」を必要であると考えているならば、もっとも適切で効果的な方法は「学校司書」を法制化して「専門・専任・正規」の職員を配置することである。
 私たちが期待するのはその道すじを明らかにし、その資格要件(「報告」(案)も、添削された部分ではあるが、「学校図書館担当職員」が保有する可能性として「教員免許、司書教諭資格や司書資格」といった資格をあげている)をさだめ、必要な法的整備をすることである。
 「報告」(案)がそこまで踏み込まなかったことはまことに残念であるが、来るべき学図法「改正」にあたっては少なくとも「学校司書」の職名が明記され、その存在と役割についての認識がすすみ、「教育の機会均等」のためにも全国で配置が促進され、各学校で確固とした地位を占められるようになってもらいたいと切に願うものである。



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by yassall | 2014-03-08 22:19 | 学校図書館 | Comments(0)

「学校図書館・公共図書館の充実を求めるつどいin東京」が開催されました

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 13日、「学校図書館・公共図書館の充実を求めるつどいin東京」が全国教育文化会館(麹町)が開催された。
 学校図書館と公共図書館を結ぶ集いということで、公共図書館の休館日である月曜日を選んで毎年成人の日に開催されている。
 午前中は「憲法と教育」と題して、金平茂紀氏(TBSテレビ「報道特集」キャスター)による記念講演があった。筑紫哲也をして「異能」といわしめただけあって、たいへん面白いお話を聞くことができた。
 戦後→災後(3.11)→戦前に向かっているという情勢認識が語られ、現政権が3.11という戦後史にとっても大きな節目となる出来事を「なかったこと」のように扱い、3.11以前へ、さらには戦前に時間を戻そうとしていると指摘する。
 国民主権から国家主権へのその大きな流れの中で、教育も「権利としての教育」から「国家のための教育」へと変質が迫られ、選別化・階層化・競争原理といった新自由主義の持ち込みや、学校の民間市場化がすすめられようとしているとする。
 それらの認識の多くは参加者とも共有するものであったが、世界中を取材して歩いて来た方らしく、インドやネパールの子どもたちの様子や、さらには台湾で反日キャンペーンが張られたその同じ会場でドラえもん祭が同時開催され、そちらの方に集まった人の数の方が多いことなどが写真とともに紹介されると、物事を単眼的に見てはならないことをユーモア混じりに教えられた。
 金平氏が提起するところの、「ではこれからどうするか」で、①外とつながること、②横とつながること、③いつもこころにユーモア、④学びあう喜び、⑤学びは生きていく価値そのもの、の5つの指標も参加者に勇気を与えるものであった。


 午後は、(1)今、公共図書館に求めるものとは?~TUTAYA図書館などの動き、(2)「学校図書館法改正」をめぐって~学校図書館のあり方と専任・専門・正規の学校司書配置を求めて、(3)教育の自由と図書館の自由~『はだしのゲン』閉架問題、高校教科書採択問題など、の3分科会に分かれて、レポート発表と討議がなされた。
 私は第2分科会の司会をおおせつかった。昨年6月12日に衆議院法制局から出された「学図法改正骨子案」がそろそろまとめの段階に入り、次回国会に上程されるかも知れないとう情勢の中、白熱した討論となった。
 その専門性がどのように担保されるのか、定数法の改正をともなう正規雇用は保障されるのか、注意を怠ることの出来ない問題は多いし、学校司書の法制化をめざしてきた人々の間でもそのあり方(特に教育職であることの当否)について微妙な意見の食い違いがあることも確かだ。
 それでも「学校司書」という職名が制度上に明記されるなら、その意義は大きい。「職名」があるということはその職名に独自の「職務」が存在することであり、専門性が認められることである。それではその資格と資質は何か、「職」に相応しい地位と待遇はどうあるべきか、それらが問われてていくことになるのは必至である。
 もし、それらが将来にわたっての課題としてであるとしても、内実を作り、具現化していくのはどのみち学校現場にねざした学校図書館運動にゆだねられていくしかないのだから。

 閉会集会で発表された参加者は130名でした。


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by yassall | 2014-01-14 13:42 | 日誌 | Comments(2)