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2019年 今年のニューフェイス  SIGMA sdQuattro

 今年のニューフェイスは2年ぶりである。
2019年 今年のニューフェイス    SIGMA sdQuattro_c0252688_17135618.jpg
 SIGMAsdQuattroの発売は2016年であるからニューフェイスというにはいまさらの購入ということになる。購入の動機については5月にアップした「旧古河庭園でバラ」に書いた。その後、白山神社で紫陽花を撮ったり、横浜散歩に連れ出したりした。ただ、前回書いたとおり夏以降外出に消極的になったり、気軽に持ち出すには少々ガタイが大きかったりで、まだまだ使いこなすには至っていない。
 FoveonX3はアメリカのベンチャー企業であるFoveon(フォビオン)社によって開発されたイメージセンサーである。いち早くFoveonX3を採用したシグマは2002年発売のSD9以来、これまでにも様々なシリーズを発表している。いち早く、と書いたが、シグマ以外にこのセンサーを使用したデジタルカメラを私は知らない。シグマは2008年11月にFoveon社の全株式を取得して100%子会社とした。
 そのイメージセンサの独自性を一言でいえば三層構造を持つということである。一般のデジタルカメラで採用されているベイヤー方式では3原色の内の1色のみしかピクセル(画素)に取り込むことが出来ない。そこで、さまざまな種類の『デモザイク処理』を行なって、ピクセルごとの赤・緑・青の各値を補完する(演繹補完)。RGBのうち、人間は日中では緑色の光の波長に最も敏感であることから、受光素子の配列をG(2):B(1):R(1)にするなどしているという。
 これに対してFoveonX3のセンサーはシリコンを使用した三層構造になっており、その三層を利用して全てのピクセルで色情報を検知できるため、補完処理の必要がなく、原理的に偽色やモアレが発生しないのでローパスフィルターも不要となる。また、ディティールに関しても全画素で検知できるためベイヤー方式の約2倍の解像情報があるとされている。
 細かい工学的なことは理解しきれないのだが、三層構造になっているというのは銀塩フィルムと同じだということになる。実際、フィルムと同様の立体感を感じるという人もいる。
 ではFoveonX3が理想のイメージセンサーかというと、なかなかそうはならないのである。ノイズは三層のそれぞれに発生することになるので(色感度も高いということ)他のデジタルカメラ以上に影響を受けやすく、対策が難しい。高感度撮影に不向きとされる理由もここから来ているのだろう。Rの受光層が最も深い部分にあるので、他のCMOS撮像素子やCCD撮像素子と比較した場合、長波長の光ではいくつかの電子が拡散してシャープさが失われるというようなこともあるらしい。
 ※日本写真家協会による「多くの写真家を魅了するSIGMA FOVEONセンサーの特長と魅力」https://www.jps.gr.jp/foveon/に詳しい解説がある。また日本の富士フイルムも独自のセンサーを開発している。
 つまり、際だったオリジナリティを有するが、扱いが極めて困難である……というのがFOVEONに与えられた評価である。Quattroになる前にも何度となく試してみたいという誘惑にかられながら、手を出さずじまいで来たのもそのためである。だが、さまざまな作例に接しているうちに、その圧倒的な解像感と色再現についにガマンしきれなくなったということなのである。
 
2019年 今年のニューフェイス    SIGMA sdQuattro_c0252688_17140655.jpg
 レンズは17-70mm F2.8-4 DCMACROOSHSMとした。今のところ追加の予定はない。sdQuattroのクセの強さはSIGMAのSAマウントのレンズがすべて使用可能かというとそうなっていないところにも顕著である。HPをみると「sd Quattroシリーズ AF作動状況一覧」 というのがあって、レンズによって「被写体の条件によって合焦しない場合がある」とか「十分な速度と精度が得られない」とか書かれている。NikonのZマウントで、レンズメーカー(サードパーティ)製造のFマウントレンズの中にFTZを介しても作動しないのがあるというのは知っているが、自社のレンズくらいはカバーしろといいたいところだ。
 sdQuattroにはAPS-Cサイズ3,900万画素相当のsdQuattroとセンサーサイズを大型化した5,100万画素相当のsdQuattroHがあり、レンズを装着するとsdQuattroが35mm換算で1.5倍、sdQuattroHで1.3倍の焦点距離となる。sdQuattroHの方が性能が高いことになり、SIGMAは35mmF1.4DGHSMArtと24-105mmF4DGOSHSMArtを組み合わせたレンズキッドを発売しており、売れ筋にしたがっているらしい。だが、レンズとしての使い勝手はどうもピンと来ないのである。
 そこへいくと35mm換算25.5mmから105mmという画角で、かつMACRO付き(まあ、なんちゃってMACROの域かも知れないが)というのはかなりの守備範囲の広さがある。実は価格的にもまず試してみるか、というのに手が届きやすかったのである。
2019年 今年のニューフェイス    SIGMA sdQuattro_c0252688_17141623.jpg
 全体としてのフォルムもかなり独特だが、マウントがアダプターでも付けたかのように本体から前面に飛び出しているのも特徴がある。したがって、それほど大型レンズでもない17-70mm F2.8-4を装着するとこんなロングノーズのスタイリングになる。まだまだ使いこなすには至っていない、と書いたが、まだまだ諦めたわけではない。撮影条件と被写体を選ぶカメラだと思うので、また持ち出す機会を作っていきたいと考えている。
   ※
 今年は他にOLYMPUSのED12-40mmF2.8PROを買った。m43だからLUMIXでも使用可能である。12-60mmの描写に少し物足りなさを感じるようになったというのが動機だが、まだ明かな差異があるという確信にはいたっていない。これもこれからどれくらい使い込んでいくかだろう。カメラとレンズを換えればいい写真が撮れるわけではないということは分かっている。とはいえ、つまるところ道楽なのだから、あれこれ様々な撮影を楽しみたいというのも真実である。記録写真の部分はTX1あたりに担わせて、単焦点やズーム比よりは画質を優先したレンズを使う撮影スタイルに変えていきたいとも思っているのである。
 私的にはNikonのZシリーズが注目株である。どうせならZ7が欲しいと思っているが、なにせ値段が高すぎるし、レンズもまだまだ揃っていない。本体はフルサイズにしては軽量なのだろうが、レンズは相変わらずの重たさである。現有機材をすべて擲って乗り換えなどという気になるのはずっと先だろう。(たぶんそんな日は来ないだろう?)




by yassall | 2019-12-24 20:03 | カメラ談義 | Trackback | Comments(3)

光への探求  ゾーンシステム研究会第23回写真展

光への探求  ゾーンシステム研究会第23回写真展_c0252688_19194448.jpg
 11月30日、Kさんから案内をいただいて四谷の日本写真会館ポートレートギャラリーへ出かけて来た。Kさんはかなり以前からゾーンシステム研究会なる写真集団に所属していたらしい。かなり気合いの入った集団で機材は大判の銀塩カメラ、一人で撮影・現像・焼き付けまで行うというのがルールだという。月に一回例会を開き、合評会形式で腕を磨き、定期的に写真展を開催するが展示にいたるまでにはかなり厳しい銓衡がなされるらしい。Kさんも今回は1作品のみの展示だという。
 私だって写真を始めたころはモノクロから入った。ネオパンとかトライXとかを買い込んではカメラを持ち出した。モノクロ写真は世界中の写真家によって様々な技法が編み出されており、いつか自分も試してみたいと思っていた。だが、知識より先には進まなかった。記録用ならカラー写真の方が手軽だし楽しい。カメラの方も大判の世界があるのを知ってはいたが、一度だけ120フィルムを用いた中判の、しかもセミ判に手を出したことがあるだけだ。4×5のカメラを所有している人は今までもいたが、そこで縛りをかけている写真集団という存在はそれだけでも尊敬の対象である。
 ピント・露出・構図が完璧という写真ばかりではなかったようにも思うが、ともかくすべてを手動で行うわけだし、もちろんレンズも単焦点だろうし、意図した図柄と微妙なズレがあったとしても、それもまた楽しみだという世界なのだろう。被写体を選定し、構図を決め、天候を読み取り、シャッターチャンスを待つ過程に価値があるのだと思った。
光への探求  ゾーンシステム研究会第23回写真展_c0252688_19195411.jpg
 Kさんの作品。撮影地は長瀞だという。こうした構図を選んでパンフォーカスに仕上げるにはカメラの性能をよくつかんでいなくてはならない。岩肌の質感がよく出ていると思った。
光への探求  ゾーンシステム研究会第23回写真展_c0252688_19200732.jpg
 帰りはKさん、natsuさんと連れだってしんみち通りの(とはいえ四谷で飲むのは初めて)秋田料理の店で懇親を図った。酒も料理も美味く、どうも私は酔ってしまったようだ。この翌々日に奄美大島旅行に出かけた。そんなわけでアップが遅くなってしまった。奄美の写真はそのうちに。



by yassall | 2019-12-06 20:18 | 散歩 | Trackback | Comments(2)

旧古河庭園のバラ2018

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 そういえば昨年の春も旧古河庭園にバラを撮りにいったことを思い出した。D750にTAMRONの90mmMACROを付けてみたいと思ったのだった。何が気に入らなかったのか、昨年はブログにもアップしなかったのだが、思い出して画像を開いてみるとそれほど悪くない気がして来た。遅ればせながらこちらも何枚か選んでアップしてみる。撮影日は5月12日だった。
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 私の90mmMACROはAF化された最初の代だっただろうか? その後、代替わりしたり、手ぶれ補正がついたレンズが発売になったりした。
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 90mmMACROは中望遠にも使えると思って買った。ただ、不精者なのでどうしても単焦点レンズは出番が少なかった。
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 中望遠らしいボケを活かそうとしたのだと思うが上の写真と比べてもまだボケが足りない。もっと寄って絞りを開いて、ということなのだろう。
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 どの花びらにピントを合わせるか、狙いを持ちながら撮ったつもりではあるが、これでもまた足りない。
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 これくらいになって、やっと中望遠を持ち出した意味があるということになるのだろう。今度は色味が満足できなかったのかも知れない。

  D750+TAMRON90mmMACRO


by yassall | 2019-05-23 15:59 | 散歩 | Trackback | Comments(2)

旧古河庭園でバラ

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 17日、旧古河庭園までバラを撮りに行って来た。つい最近、SIGMAsdQuattroを入手した。Foveonにはもともと興味があったが、扱いがかなりやっかいそうな噂ばかりが聞こえてくるので、今まで手を出さずじまいであった。どうしてその気になったのか、もう少し使い込んでから年末の今年のニューフェイスででも紹介したいと思っている。この日はいわば試し撮りなのである。試し撮りであるからには比較の対象が必要だろうと、D750も持って行った。
 上段がsdQuattro、下段がD750。なるべく対象を揃えたが、多少のアングルの違いは仕方がない。リサイズしてしまって比較に意味があるのかという疑問もあるが、ご覧にいれることにする。なお、PhotoProをダウンロードしてRAW現像も試している最中だが、jpgでも聞いていたよりはるかにきれいに撮れることが分かったので、今回はsdQuattroもjpgで撮った。
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 こうして比べてみると解像度については同等か、わずかにsdQがまさるようだ。ただ、フォーカスポイントがどこにあるかに関係するのでまだ断言はできない。発色についてはD750の方が色が鮮やかに出る率が高いように感じた(※)。これもレンズの特性もあるかも知れない。カメラとレンズのクセをつかんで使い込んでみたいと思っている。両方で2kg超、軽量志向の私としてはよく持ち歩いた。
 ※あとで調べてみたらD750の方はピクチャーコントロールがVividになったままだった。比較作戦は失敗だったということになる。以前はリバーサル風なVividが好みだったが、このところStandardに変えている。sdQでもピクチャーコントロールをあれこれ試しているところだったのにこの日は忘れていた。)

  SIGMAsdQuattro+17-70mm
  D750+SIG50mmMACRO

 ※SIG50mmMACROを選んだのはD750を購入した動機のひとつが旧レンズを使いたかったからと、D90を使っていたころ、SIG50mmMACROの解像度と発色に確信を持ったからである。古いレンズがそのままお役ご免になってしまうのが寂しくも申し訳なく思ってしまうのである。

by yassall | 2019-05-20 15:29 | 散歩 | Trackback | Comments(0)

2017年のニューフェイス

 昨年、少なくとも来年はこの「今年のニューフェイス」を書かなくて済みそうだ、と書いた。しかし、結果は以下の通りである。機材の新調にあたっては使用頻度の少ない機材があれば下取りに出すようにしている。自分のカメラ・ライフを見直しながらのつもりでいるのだが、それでも少々飽和気味だなと実感している。
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 CASIOのZR4000の購入は5月。昨年、一度候補から外れたことを書いた。なぜ復活にいたったかというと昨年からの流れがある。LUMIX12-60mmを入手して以降、旅行でもスナップでも、ほとんどのシーンをこのレンズでこなすことになった。すると、サブカメラの位置づけが変わってきたのである。M.ZUIKO9-18mmを中心にしていたころは標準域から望遠域をカバーする機材が欲しかったが、今度は広角域を伸ばしたくなったのである。もちろんGM5に9-18mmをつけて2台態勢でのぞむという手はあるわけで、超広角による絵作りをねらってなら当然の選択になるだろう。だが、たまたまそのような被写体に出会ったときの備え程度で、通常はメモや押さえとして使えるカメラはないかと考えたとき、にわかにZR4000が浮上してきたのである。
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 撮像素子は1/1.7型CMOS、レンズは35mm換算で19-95mm。画質はある程度は期待できると思ってはいたが、使い出してみると予想以上だった。撮像素子が小型である分ズーム比も高く、デジタルズームにしても2倍適度だとそれほど画質も荒れない。質感も含めてデザインはやはりいただけないと思うが、サブカメラとしてはかなりの実力を持っていると感じた。CASIOらしく、いろいろ遊びの機能も充実しているようだが、操作系に慣れていないこともあり、そのへんの使いこなしはこれからである。
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 E-M10Ⅱの購入は5月。G5とGM1を下取りに出した。GM1はGM5と2台態勢でと思って中古で買ったのだが、EVFがなかったり、露出補正等の操作系が面倒だったりであまり出番がなかった。Panasonicが生産を中止してしまったことから、かえって人気が高まったのか、購入金額からほぼ値落ちせずに売却出来たのは驚きだった。
 E-M10Ⅱが欲しくなったのも12-60mmがらみなのである。スナップにはGM5との組み合わせで使っていたのだが、このレンズだとややフロントヘビーでマッチングに難があった。それでも軽量なのにこしたことはないと持ち出して来たのだが、あるときGM5のAFロックが不調になったことがあった。一時的なものであったようで、ほどなく回復したのだが、それがきっかけとなった。
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 E-M10Ⅱに12-60mmを装着したところ。これでもまだフロントヘビーである。GM5の質量は211gであるのに対し、E-M10Ⅱは351g。この点に関してはやや早まったかなと思っている。というのは現有のE-M5が425gで、重量こそ若干かさむが、サイズ感はほぼ変わらないのである。ならば防塵防滴仕様であることも含め、E-M5で間に合った、あるいは使用範囲が広かった、ということになってしまうのである。
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 描写はまあまあというところだろうか? 新しい分、モニターのレイアウトが多少とも洗練されているのと、ダイヤル類が大きくなって扱いやすくなったこと、デザインも気に入ってはいるので、しばらく使い込んでいくことになるだろう。
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 m4/3のカメラと比べてしまうと、いかにもごつい。これでもNikonのFXシリーズの中では軽量タイプ(750g)なのだという。やれやれ、どのくらい持ち出す機会があることだろうか?
 D750の購入は9月。実は最初に候補に上がったのはD7500だった。(6月の発売前から2、3ヶ月あれこれ実用性を検討した。それはそれで楽しかった。)だが、APS-CならD3300で十分だと思ったし、どうせならフルサイズを一台持っていてもいいかなと考え直したのである。2014年の発売だから最新機種とはいえない。その分、値もこなれているし、初期に発生したというシャッターの不具合も解消されているようだ。ここでD90とX-E1およびFUJIのレンズとはおさらばした。
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 D750にあわせて新調したレンズはNikon24-85mmとTAMRON28-300mmである。24-85mmは手頃な常用レンズとして以前から欲しかったレンズである。28-300mmは購入の動機の一つになった舞台記録用に買った。TAMRONも評判のよいレンズだが、描写は純正の方がよいようだ。汎用性は高いから使い道はあるだろう。下は28-300mmで撮影した。
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 購入のもうひとつの動機は旧レンズが使用できることである。実のところ、まだ真価を引き出せていないというのか、使いこなせていないというのか、はたまた結局フルサイズ神話ということであったのか、画質的なところでは満足のいく結果が出ていない。しかし、おそらくは(少なくともフルサイズでは)最後の一台になるであろうから(?)なるべく持ち出す機会を増やしていきたいと思っている。(ということは、来年こそ「今年のニューフェイス」は書かなくて済みそうである。ZR4100、E-M10Ⅲが出ようと、G9が発売になろうと……。)

by yassall | 2017-12-30 16:35 | カメラ談義 | Trackback | Comments(0)

埼玉県高等学校写真連盟西部地区写真展

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 朝霞高校で同僚だったA先生(現在S高校)から案内をいただき、標記の写真展に出かけて来た。何年か前にも案内をいただいたのは、埼玉県立美術館で開催された全県としての写真展だったが、今回は西部地区としての写真展である。
 西部地区19校から出品され、各校の顧問が交代で会場責任者の任にあたっているとのこと。A先生が当番の日程に合わせて出かけた。もしかするとお会いするのはA先生の転勤以来かも知れない。
 したがって、久しぶりに話でもしたいというのが動機のひとつだったのには違いないが、必ずしもそればかりではない。自分も写真を趣味としていながら、どうも何をどう撮っていいのか、だいたい何が撮りたいのか、分からなくなっている。若い高校生たちから刺激を受けたかったのだ。
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 出品はまったく自由。何作品かに「優良賞」などの札が貼られているが、特別に審査員を置いているというのではなく、生徒たちに持ち点を与えて投票させ、いちおう顧問団でチェックしたのち、高得点者に授与するというかたちをとっているのだそうだ。いい写真、そうでない写真を生徒自身に選ばせるというのは、写真を撮る力を養う上でもとてもよい方法だと思った。
 まるで写真教室のお手本のような写真もある。かなりの技量だと感心させられるが、必ずしも選ばれてはいない。たしかに面白味に欠けるところがある。写真は引き算だといわれるが、やたらとあれこれ盛り込んだ写真もある。写真の出来としてはいかがなものかと思わないでもないが、シャッターチャンスを待ちに待ったのだろうなと思うと、生徒たちが選んだ理由も分かる作品もある。
 あるねらいを持って撮った写真でも評価されない場合もある。シャッターチャンスは実は予測力だから偶然というのはそれほどないのだが、幸運だったね、という一瞬をとらえた写真もある。それもチャンスをチャンスとして感じ取れるかまえがなければ生かせない。よくいろいろな写真家の作品を見てるらしいな、と思わせる写真もある。成功不成功はともかく、本気度が伝わって来る作品が多かったのは頼もしかった。
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 こちらは昨年の関東地区高等学校写真展に出展された作品のコーナーである。何段階かの審査をへてるのだろう。力作ぞろいで、そう誰でもが撮れる写真ではない。かなりの技量と写真にかける情熱が伝わって来た。

 2月10日(金)~12日(日)  にいざほっとぷらざ 3Fにて

by yassall | 2017-02-11 13:58 | 日誌 | Trackback | Comments(0)

2016年のニューフェイス

 年の瀬となった。今年もけっこうカメラに投資する羽目になった。その分に見合うだけの成果を上げているかどうかは別として、昨年に引き続き今年のニューフェイスとして紹介する。
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 LUMIXG8は今年10月の発売である。購入の動機は新機能による。2014年の「D3300でニコン再入門」で、①回折補正、②ボディ内手ぶれ補正の機能がついたら新機種を買ってしまうかも知れないと書いたが、それらに加え、③ローパスレス、④防塵・防滴、⑤マグネシウム合金製フロントケースという仕様になった。
 ⑤は「フロントケースだけ?」という疑問が湧かないわけではないが、高級感というより、前面を金属化することでレンズ保持能力が高まり、より手ぶれを押さえる効果が期待されるというのである。そのため、前機種と比較すると100gほど重さが増したが、本気撮りのときはそれも手ぶれの抑制に資するのある。
 このところ、Panasonicは4Kで売り出しているが、私は動画にはほとんど興味がない。ただ、⑥4Kフォトについては今回フォーカスセレクトにフォーカス合成の機能も加わって、何かのときには遊べそうである。
 発表は夏ごろだったろうか、「ついに出てしまった!」と「また出費がかさんでしまう」という微かな嘆きと、待ち遠しい思いでいた。それでも当初はテストレポートも出そろい、値もこなれてきた年明けころかと算段を巡らしていたのだが、正式に発表された仕様表やカメラ店で実物を手にしているうちに購入を先延ばしにする理由がなくなってしまったのである。
 実は4月に前機種にあたるG7を買った。G7本体より、キットレンズである14-140mmが欲しかったのである。Panasonicとしては2代目にあたるこの高倍率レンズはなかなか値落ちしなかった(現在は10000円ほど値を下げている)。キットで買うと5000円ほどで本体がついてくる計算になるので買うことにしたのある。
 このG7を下取りにするタイミングをいつにするかも、発売1月で購入に踏み切った理由である。ついでに書いておくと、このG7が思いの外に使い勝手がよく、G8が操作系を基本的に引き継いでいることも決断を後押しした。
 「紅葉2016①昇仙峡・河口湖畔」でG8を持ち出した。上に述べたことがカタログ上だけの性能ではなかったことを実感できた、と私は思っている。とくに河口湖畔の夜景は手持ちで1/2.5秒のシャッタースピードしか切っていないのである。
 また、これはG8に初搭載というのはないのだが、LUMIXは⑦空間認識AFと⑧ローライトAFを謳っており、このところ機会の多くなった舞台撮影にも有力だと考えた。11月の「2016年埼玉高校演劇中央発表会」の投稿で1枚だけアップしたので確かめて欲しい。
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 G8の標準キットレンズは12-60mmである。実はこれも私には2代目なのだ。35mm換算で24-120mmの画角は私にとって理想というのに近く、春の発売を待ってほどなく購入した。2代目とはどういう意味かというと、G7を下取りにしてG8のボディ単体を購入するより、レンズ共々下取りに出してキットで買った方が安価で買えてしまうことに気がついたのだ。もちろん1度目に購入した金額より下取り価格の方がかなり下回ってしまう訳なのだが、考えようによって、より安価に新機種が入手できるだけでなく、レンズも新品になってしまう結果になったのだ。
 ところで、「函館旅行」のところでも少し触れたが、このレンズの導入はサブカメラに対する考え方を大きく変えることになった。メインカメラの画角の不足をカバーするという意味ではほとんど不要になったのである。とくに望遠側については120mm以上を必要とすることはまずなく、これまで侮っていたEXズーム(場合によってデジタルズーム)がけっこう役立つ(少なくとも撮像素子の小さいカメラと比較して)ことに気づき、緊急用にはそれで十分だと得心するようになったのだ。広角側については24mm以上をカバーするコンパクトカメラは見当たらない(CASIOに1機種あるが今度は望遠側が不満で本体サイズも大きい)。 
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 続いては同じLUMIXのTX1である。購入は5月。これも発表当時から発売が待ち遠しかったカメラである。決め手は1inchセンサーでありながら25-250mm(35m換算)の高倍率レンズをそなえていることと、簡素ながらETVが付いていることである。その分、110.5x64.5x44.3 mm(総重量310g)とコンパクトカメラとしてはやや大柄なのだが、最強のサブカメラになると確信して購入した。
 だが、いざ使い始めてみると、もしかすると出番がないかも知れない2台目として、主として記録用として持ち歩くにはやはり荷厄介だった。また、1inchセンサーのゆえなのだろうが、引き延ばしてみると画面は鮮明(つまりソフトでごまかしていない)なのだが、被写界深度が浅くなるせいか、今ひとつピリッとしない印象だった。
 その後、サブカメラというより、メインカメラとして使用すべきなのではないか、と思い直し、あれこれ設定を変更してみたりした。「紅葉2016②森林公園」で使ってみて、ようやくポジションを得たという感じになった。今度は少々シャープネスが高すぎる気もするが、私はもともとカリカリ、パリパリ(場合によってはガリガリ)の絵が好きなのだ。
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 右側がG7のキットレンズだった14-140mm(35mm換算で28-280mm)である。比較のために左側に置いたのはフィルム時代に使っていたTAMURONの28-200mmレンズ(同画角のレンズはNikonも持っていたし、TAMURONも2代目。この代になってずいぶんコンパクトになった)。
 入手して一番役に立ったと実感したのは舞台撮影のときである。主として45-200mmを使って来たのだが、舞台全景を撮るためにはどうしても標準域のレンズをつけた2台目が必要になってしまう。このレンズであれば全景からアップまで一気に画角を変化させることが出来るし、第一に装備が格段に軽量になるのである。望遠側が不足することがあるが、先に述べたEXズームあるいはデジタルズームを試してみたところ、(私としては)十分に満足できる結果が得られたのである。
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 専用のフードを装着したところ。今年は他にSIGMAの19mmも買った。廉価な割に単焦点レンズらしく描写はすこぶるよい。TX1の実力が分かってきたので、GM5に19mmかOLYMPUSの9-18mmをつけて2台で持ち歩くか、G8とSONYのRX100の組み合わせでロケに出るか、当分の間、このあたりが基本的な撮影スタイルになりそうな気がしている(もちろんそれぞれ単体でも可である)。わざわざ、当分の間、と書いたのは、少なくとも来年はこの「今年のニューフェイス」を書かなくて済みそうだ、という意味である。どうだろうか?


 TX1の実力と書いたが、次の一枚を撮ったとき、ほぼ確信のようなものが生まれた。下のD3300の一枚と比較してみると、もちろん季節と時間帯の違いはあるが、条件によってAPS-Cと十分渡り合えると思ったのである。ボケ味などに違いが出るが、つまりはどのカメラを選択するかは用途によるのである。
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 TX1による画像。

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D3300による画像。

【追記】
 2月8日、パナソニックはLUMIX G8のファームウェアを更新した(Ver.1.2)。動画撮影時、撮影待機中のボディ内手ブレ補正による動作音を改善したというので、さっそくダウンロードし、バージョンアップした。確かに気になっていた動作音がピタリと止まった。これで天下無敵である。(2017.2.9)




 


by yassall | 2016-12-10 17:46 | カメラ談義 | Trackback | Comments(2)

9月の散歩

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 27日、久しぶりにS8200を持ちだして近所を歩いてみた。主な撮影地は薬師の泉、常楽院といつものコースである。
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 2014年にも一度書いたのだが、試写の目的はサブカメラとしての復活である。もう5年も前の機種だし、センサーも1/2.3CMOSなのだが、光線条件さえよければよく写るし、2L程度だったらプリントしても十分見られる。
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 今年に入ってTX1を買った。1inchセンサーで25-250mmまであるので、スペック的にはサブカメラとしては最強である。だが、よく小型化に成功しているのは認めるものの、意外とかさばるし、たかが310gの重さがけっこうずっしりくる。センサーが大きい分、被写界深度が浅いせいか、いまひとつピンと来ないときもある。メインカメラとは別に押さえにもう1台としては少々扱いが悪いのである。
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 そこで目を付けたのがSONYのHX90Vなのである。でもなあ、同じ1/2.3センサーだしなあ、同じようなカメラがあってもなあ、という声と、EVF付は大きいぞ、4年の進歩(90Vの発売は2015年)も侮りがたいはずだ、という声が心の中でたたかっている。腕の悪さを棚に上げて、新しいカメラを買えばいい写真が撮れると思うのは泥沼にはまるようなものなのに…。
 さて、サブカメラでカバーしたいのは望遠系である。この日はあいにくの曇り空。望遠が生かせる被写体が見つからない。上の写真がやや離れた木槿の植え込みから一輪だけ切り抜いた写真。これくらい写ればこれでいいか?


 

by yassall | 2016-09-30 15:01 | 散歩 | Trackback | Comments(0)

カラヴァッジョ展を見てきた

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 19日、カラヴァッジョ展を見に、上野の国立西洋美術館に出かけて来た。同展が開催されることを知ったとき、これは今年前半の最大の楽しみになるな、と思ったのだった。それだけに、いつ行こうかと時期を選んでいたのだが、うっかり見落とすようなことがあったら元も子もないと、天気も良かったので外歩きに出たのである。
 カラヴァッジョに注目するようになったのは、今回は出品されていないが「ゴリアテの首を持つダビテ」を知ってからである。若きダビテの左手に掲げられたゴリアテの頭部は画家自身の自画像であるという。その屈折した自意識のあり方に驚きを覚えるのと同時に、まだ右手に剣を手にしたダビテが少しも誇らしげでなく、かえって悲しみの表情を浮かべていることに深い精神性を感じたのである。
 今回の展覧会では、「バッカス」や「果物籠を持つ少年」など、ローマ時代前期にあたる作品なども展示されていて、それは人物や静物を描く技法がきわめて優れていたことの証明ではあるのだが、それらがカラヴァッジョの本質ではあるまい。そして、今回の最大の目玉は2014年に発見されたという「法悦のマグダラのマリア」の世界に先がけた公開であるということだが、私が最も引きつけられ、この1枚を見ることが出来ただけでも来た甲斐があったと思ったのは「エオマの晩餐」である。
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 文学の世界でも無頼の徒は大勢いる。遠くはフランソワ・ヴィヨンなどはならず者というのに近く、カラヴァッジョと同じく殺人を犯しているし、近くはジャン・ジュネなんかも相当の悪事を働いている。
 だからといって、その生涯と芸術とを安易に結びつけて考えるのは早計というものだろう。しかし、殺人罪による追及を逃れて潜伏中に書かれたというこの作品に漂う内省的な静謐さを見ると、その激情的な性格との落差の不思議に感じ入ってしまう。
 復活したキリストはまだそうとは気付かずにいるクレオパに食事に招待される。画像は今まさにパンに手をかけ、これを裂こうとしている場面である。その直後にキリストは消えてしまう。
 すぐにも奇跡を目の当たりにすることになる人々に、この段階では驚きの表情はない。だが、すでに何かを感じ取っているかのように、キリストの指先に意識を集中していることが察せられる。
 キリストの復活と法華経にいう地湧菩薩の類似について考えたことがある。あるいは涅槃教にいう悉皆成仏とも。すべての存在に仏性が備わっており、一つが滅びてもまた新たな仏が大地から湧き出るように現れて来るというのである。キリストもまた自ら十字架にかかることによって人々の心に神への信仰を呼び覚ましたのかも知れない。
 大罪を犯した画家であるからこそ、激情が去ったあとの深い自省の後に聖性との出会い、宗教性の目覚めがあったのではないだろうか。
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 国立博物館で開催中の「アフガニスタン展」にも行ってみようかと考えていたのだが、疲れてしまったし、時間も遅くなった。折しも東照宮でボタン祭が開催中であったのでのぞいてみた。ううむ、人工的だな。こちらは一度でいいな。
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「カラヴァッジョ展」国立西洋美術館 ~6月12日(日)まで


※この日はGM5を持ち出した。HPを見るとGM5もGM1Sも製造停止になってしまうそうだ。ショックである。在庫があるうちにもう一台買っておくべきか。あるいはPanasonicは独自開発の空間認識AF、回折補正、4Kを搭載した次機種を開発中なのだろうか、それを待つべきか。TX1が在庫切れになるほど売れていて、GX7Ⅱを発表したばかりだから、次機種が出たとしても相当あとだろうな。ああ、また悩み事がひとつ増えてしまった。









by yassall | 2016-04-20 19:10 | 日誌 | Trackback | Comments(2)

ニコンミュージアムへ行ってきた

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 蕨でゲッコーパレード公演を観たあと、そのまま京浜東北線で品川まで出て、ニコンミュージアムへ行って来た。
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 歴代のニコンカメラ。私がFEを買ったのは1970年代。展示の真ん中辺からデジタルカメラの時代に入る。今も手元にあるカメラ、手放してしまったカメラ、いつか買いたいと思っていながら生産停止になってしまったカメラが並んでいる。
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 報道や宇宙開発の分野で不動の地位を占めてきたカメラやレンズが、誇らしげに展示されている。もともとはレンズメーカーとして出発し、戦前はキャノンにレンズを納めていたというが、日本のカメラの歴史を語る上でニコンを外すことはできないことは、誰しもが認めるところだろう。
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 品川インターシティ。ニコンミュージアムは一番奥のC棟にある。来年、創立100周年を迎える記念として、昨年の10月にオープンした。今は必ずしもニコン党と言うわけではないのだが、一度来てみたかったのである。



by yassall | 2016-04-18 12:39 | 日誌 | Trackback | Comments(2)