2016年 08月 13日 ( 2 )

太陽光発電導入記・その4   あゝ系統連系

 工事日は7月6日。朝の9:00頃に始まって13:00過ぎには完了した。前日に足場を組み、翌日には撤収した。工事終了後、業者さんにお願いして写真を撮ってもらった。

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 東向き屋根のパネル。奥に見えるのが北側のマンションである。その左手前に頭を出しているのが西側隣家。

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 南向き屋根のパネル。奥に見えるのが最初のプランで反射光被害が出そうだと指摘のあった東側の隣家である。
 工事はていねいだったと言ってよいのではないだろうか? もちろん実際の工事にあたったのは下請け業者であるが、東京ガスとしても業者選定に当たっては看板を汚さないだけの過程は踏んだようである。その分、費用的には割高になっているのだろうと思われるが、こちらとしても10年後には無くなってしまっているかも知れない事業所では困るのである。
  ※
 さて、工事からかれこれ1ヶ月が過ぎた。やはり雨漏りが心配だったが、梅雨をやり過ごした後も今のところその形跡は無い。というわけで、この始末記も一巻の終わりとなるはずなのだが、最後のハードルが残っていた。それは「系統連携」という奴なのである。
 「余剰電力買取制度」によって電力会社は余剰電力を買い取らなければならない。その額は通常の電気料金よりは高めに設定されている(最近、東電は電気料金の値上げをしたらしいが)が、その分「再エネ発電賦課金等」を電気料金に上乗せしているのだから電力会社は損をしない仕組みになっている。しかし、実際に売電を行うためには経産省の認定を受けた後、東電に「系統連系」の申請をしなければならないのである。
 当初から、たいへん混み合っているので3~4週間待ちになります、という説明は受けていた。だが、8月8日現在、その4週間が過ぎてもまったく音沙汰がない。
 モニターを見ていると正常に発電している様子がうかがえる(緑色のランプの点滅でそれと知れるのだ)のだが、売電どころか自宅で消費することも出来ない状態が続いている。どうにも納得しがたく、まず東京ガスに問い合わせてみると、7月14日には経産省の認定が下りており、現在東電の受付待ち(?)の状態だという。
 東京ガスと東電との関係からこれ以上の働きかけは無理そうなので、自分で東電に掛け合ってみることにした。そんなに簡単には扉は開かないだろうとは承知の上だが、黙っていてはいけないと思ったのだ。本当に申請が殺到していて手続きが遅れているというならそれでけっこう。それだけ再生エネルギーが普及しているということなのだから。だが、原発再稼働への流れが強まる中で再生エネルギーへの移行に消極的になっているとか、自分のところの電気が売れなくなることにブレーキをかけようとしてのことだとしたら許しがたい。その思いだけでも伝えたいと思うのだ。
 東電に電話をかけたのが8月9日。対応は慇懃丁寧だったが、関係部署に問い合わせてお返事は明日に、ということになった。翌日、近隣の支店から電話。改めてこちらの用件を伝えると、どうも要領を得ない。支店段階での話ではないのだから、悪くとれば、まずは末端に苦情処理をさせようという責任逃れの手口ともみえる。お返事は後日、休み明けになってしまうかも知れませんということでこの日の電話は終わった。そういえばお盆休み直前なのである。

 というわけで、この始末記はまだ途中経過なのである。また、新たな進展があったら報告したい。実際の発電・売電状況などもチェックして行きたいし、何か問題が発生したときにはお知恵を拝借することがあるかも知れない。


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by yassall | 2016-08-13 17:01 | 日誌 | Comments(2)

太陽光発電導入記・その3 あゝ反射光被害

 その1で屋根の全面に太陽光パネルを乗せることは出来なかった、と書いた。その理由はわが家は隣家の両側ともが3階建て、さらに道路を隔てた北側に7階建てのマンションが建っている事による。日照の問題ではなく、反射光の問題なのである。
 5月末に返事をし、さっそく工事担当者が下調べに来訪したのが6月2日だった。屋根に上って採寸やら屋根の材質や構造をチェックしつつ、東側のパネルの一部が季節と時間帯によって隣家の窓に反射するかも知れないとの指摘があった。そこでプランの見直しとなった。(ここで、第1案を元にしてきた私のコスト計算はバラバラになった。)
 それまで反射光被害については考えもしなかったのだが、ネットで調べてみるとけっこうな数の事例があり、訴訟になったり、中には撤去をやむなくされた例もあった。そこで、次のような西側の一部にもモジュールを乗せるプランが提示されたときも、「近隣(北側)への反射光被害が懸念されます。」とあったのを見逃さず、さらに精緻なシミュレーションをするよう依頼した。

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 すると西向き屋根のパネルから、2月の13:00からの30分間と10・11月の12:30からの30分間程度、北側のマンションに反射光被害が出る可能性があることが分かった。一定の距離があることはあるが、被害をどう感じるかは人による。しかも、マンションということは、被害を訴えるのが一軒とは限らない。顔見知りの隣家同士であれば、それなりの見舞金や、遮光カーテンの使用をお願いして済むかも知れないが、示談の予想もつかない。
 そこで、最終的につぎのプランに落ち着いた。工事日も決まり、製品の発注までのギリギリの日程の中であった。

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 システム容量3,224kw、年間予想発電量2760kwh/年。パネル数は16枚(コーナーモジュールは0.5枚に換算)。費用は自治体からの補助金を差し引いて182万円である。第1案と比較すると、かえってコストパフォーマンスとしては劣ってしまうが、初期費用は大幅に減額になる。将来的なリスクを考えるとそれはそれでアドバンテージが高い。売電といっても、価格的にはメリットは10年が限度であり、つまりは家庭用(10kw未満)の場合は「余剰電力買取制度」の枠内なのである。
 真夏の季節、1日の電力消費のピークは午後2時ごろであるという。その時間帯に気兼ねなく電気を使うことが出来る、日照のあるうちは自前の電力で賄うことが出来る、シミュレーションでは予想される消費量の倍程度の発電がみこまれるから余剰分は売電できる、枚数的に将来的にモジュールの性能が若干低下することがあっても十分カバーすることができる。というような考えでゴーサインを出すことにてなった。

《補足1》
 ネットを検索してみると反射光を抑制するフイルムが開発されているそうだ。東京ガスの担当者にそのことを伝えると、メーカーからは性能の保障が出来ないからという回答であったそうだ。ならば、メーカーで開発すればいいのに、と思った。否、フィルム云々より、パソコンのモニターでもノングレアの画面があるのだから、太陽光発電の普及のためにはモジュールそのものの改良が必要だと思った。
《補足2》
 シミュレーションにあった程度の反射光であった場合、受忍限度の範囲内という判例もあるとのことである。ただ、それも二審で覆った例であり、無用のトラブルを避けられるものなら避けようとしたのである。


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by yassall | 2016-08-13 11:23 | 日誌 | Comments(0)