2014年 10月 18日 ( 1 )

九州旅行③草千里・熊本城・柳川

 最終日。やまなみハイウェイを阿蘇に向かう。このツアーに乗り気になった理由のもうひとつは草千里である。
 30代のころ、長崎・熊本・阿蘇・臼杵を回ったとき、一番心に残ったのが阿蘇だった。屏風を立てたような外輪山を越え、広々とした牛や馬の放牧地を通過し、中岳へ上っていく途中で草千里を見たのだった。
c0252688_11575978.jpg
c0252688_11590627.jpg
c0252688_11583881.jpg
 前に来たときは8月だった。あの青々とした平原の拡がりは、残念ながら今回は感じられなかった。それでも、この3枚の写真をパノラマに仕立てたら、そのときの感動が少しは伝わるだろうか。
 今回のコースにはもともと中岳は入っていないのだが、近年は亜硫酸ガスの発生が頻繁で、しばしば立入禁止になるそうだ。この日も山頂から吹き下ろす風には異臭が混じっていて、あまり長居することは出来なかった。それでも、いつかもう一度見たい、という念願を果たせたことを良しとしたい。
c0252688_11592786.jpg
 さて、熊本城である。熊本城もそのスケールに圧倒された記憶が鮮明に残ってる。ここでは2時間半の時間をとっているので、別行動で市内を回ろうかとも考えたが、やはり見て回ることにした。
c0252688_11594756.jpg
 天守閣は西南戦争時に焼失した後、長らくそのままになっていた。1960年に再建されたものとはいえ、威風堂々たるものである。
c0252688_11555188.jpg
 天守閣には登らなかったが、以前にはまだなかった本丸御殿が2007年に再建されたというので、中に入ってみることにした。
c0252688_12000922.jpg
 こちらはコンクリート作りの天守閣とは違って、高価そうな木材をふんだんに使った、本格的な再建である。
c0252688_12002767.jpg
 一番の見どころは4つの広間が連なる大広間だろうか。立入禁止だが、真ん中で大の字になって昼寝でもしたい気持ちにさせられる。
c0252688_12004696.jpg
 大広間の一番奥にあたるのが若松の間。色鮮やかな障壁画が目を引くが、襖絵の奥に見えるのが昭君の間で、いっそう絢爛な造りとなっている。
c0252688_12010820.jpg
 昭君の間の折上げ格天井。天井の造りでその部屋の格式をあらわすのだと聞いたことがあるが、なるほどと納得させられる。
c0252688_12070315.jpg
 城内を散策してみる。城の魅力は迷路を探検しているような気分にさせられるところにもあるような気がする。
c0252688_12013135.jpg
 折れ曲がった先がどうなっているのか、どこへつながっているのか、けっこうワクワクさせられる。
c0252688_12015754.jpg
 2日目から曇りがちの天候が続き、残念に思っていたのだが、急に青空が広がる一瞬があった。幸運に感謝しながら構図をさぐる。
 このスポットは、加藤清正の時代の比較的なだらかな石垣と、細川時代に増築された急勾配の石垣が重なって見える箇所らしいのだが、写真におさめ損なってしまった。
c0252688_13523856.jpg
 宇土櫓。創建当時から残る唯一の多層櫓ということだ。他の城であれば優に天守閣に匹敵する。
c0252688_11563275.jpg
 バスの待つ城彩園まで降りていって遅い昼食をとる。手っ取り早くハヤシカレーを頼んだのだが、コクがあって、もう一度食べてもいいと思うくらい美味だった。店内もオシャレで、コーヒーまでいただいていたら、買い物をする時間がなくなってしまった。
c0252688_12031252.jpg
 旅程の最後は柳川である。お決まりではあるが、初めてのことでもあり、どんこ舟下りを楽しむことにした。舟の中では立ち上がることもままならないので、たいした写真はないが、何枚かアップする。
c0252688_12040237.jpg
c0252688_12041724.jpg
c0252688_11565287.jpg
c0252688_11571372.jpg
 見ての通り、堀割は居住地と近接して巡らされている。このような街に住まうというのも、独特の感性が育まれるのだろうと思った。終点は旧藩主立花氏の別邸「御花」。これで、今回は佐賀、大分、宮崎、熊本、福岡を旅したことになる。
c0252688_11572946.jpg
 帰りの便は18:45佐賀空港発の全日空である。搭乗前の待合室でみた夕焼けがきれいだった。
 佐賀空港は空港建設ラッシュの折に開港したが、どうしても福岡空港に客をとられてしまい、利用者の誘致にさまざまな工夫を強いられているようだ。
 最近は自衛隊のオスプレイの配置の要請や米海兵隊の利用の打診が問題となっている。確かに頻繁に飛行機が離発着しているという様子ではなかったが、暮れなずむ滑走路をみながら、オスプレイが爆音とともに離発着しているのを想像して、少しばかり沈んだ気持ちになった。

 OM-D E-M5+9-18mm、12-50mm LUMIX LF1

 つぎのURLをクリックすると他の写真を見ることが出来ます。サムネイル(一覧)から写真を選択した後、右クリックでオリジナル画像を表示したりダウンロードすることが出来ます。(詳しくは[お知らせ]→[dropboxによる写真の公開について]をご覧下さい。)
https://www.dropbox.com/sh/rslalb0bynm0iby/AAARigpqatLYw6k7QFBxP1YEa?dl=0


by yassall | 2014-10-18 13:46 | 風景 | Comments(0)