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第54回関東高等学校演劇研究大会栃木会場

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  12月23、24日の日程で高校演劇関東大会(北会場)が栃木文化会館大ホールで開催された。今年は特別枠で埼玉から所沢、新座柳瀬、浦和南の3校が出場。所沢高校顧問のAさん、新座柳瀬高校顧問のMさんはかつて西部A地区でご縁のあった人たちであり、栃木ならいつもより少し早起きすれば通いで行けてしまうので、応援かたがた出かけて来た。事前に関東高校演劇協議会のHPで上演日程を確認してみると所沢が1日目の朝一、新座柳瀬が2日目の朝一、両日とも4時起きはつらいなと思いつつ、客足が少ない時間帯こそ応援の価値がある!などと気持ちを入れ直したのである。
 両日とも午前中で失礼してしまったので12校全部を観劇したわけではないが、それでも埼玉3校は一頭地を抜いているように思った。熱演しているとか、高校生らしく元気にあふれているとかいう観点からだったら、他の学校もそれぞれの県を代表して選抜されてきただけのことは認められる。だが、演劇としてのクオリティとか、伝える力・届ける力とかになると、今年の埼玉はどこも勝っていたと感じた。(浦和南は2日目の午後の上演であったので見ずに帰ってきてしまったが、埼玉県の中央発表会のままだとしても判定は変わるまいと思った。)
 もちろん身びいきということはあり得るから「曇りない目」という保証はない。また、当然のことながら審査員にそれぞれの評価の観点があることは認めなければならない。果たして夜になって分かった審査結果は以下のようであった。

 第54回関東高等学校演劇研究大会 ―栃木会場―


最優秀賞

 埼玉県立新座柳瀬高校「Ernest!?」オスカー・ワイルド/原作、稲葉智己/翻案(創作)


優秀賞(4校・上演順)

 埼玉県立所沢高校「プラヌラ」高石紗和子/作、とこえん/潤色(既成)

 新潟県立新潟工業高校「室長」畑澤聖悟/作、引場道太と新工放送演劇部/潤色(既成)

 栃木県立小山城南高等学校「無空の望」黒瀬香乃/作(創作)

 さいたま市立浦和南高校「緑の教室」渡部智尋/作(創作)


優良賞(7校・上演順)

 塩尻志学館高校「イッテきま~す」たかのけんじ/作(創作)

 東京農業大学第二高校「エレベーターの鍵」アゴタ・クリストフ/作(既成)

 新島学園高校「カイギはDancin'」大嶋昭彦/作(創作)

 長野県松川高校「カノン」山崎公博/作、松川高校演劇部/潤色(既成)

 新潟県立新潟中央高校「Damn!舞姫!!」関勝一/作、演劇部/潤色(既成)

 栃木県立栃木高等学校「ミサンガ」栃木高男/作(創作)

 作新学院高等学校「そこの人たち、ちゃんと歌って」川上朋花・五十嵐美波・阿久津奈愛/作(創作)


創作脚本賞

 栃木県立小山城南高等学校「無空の望」黒瀬香乃/作(創作)


 出場校の皆さん、お疲れ様でした。また、入賞校の皆さん、おめでとうございます!

  *

 最優秀賞の新座柳瀬高等学校さんは、第43回全国高等学校総合文化祭(佐賀会場)演劇部門に推薦されました。おめでとうございます!

また、今回の栃木会場の優秀賞と、来年1月19日・20日の関東高等学校演劇研究大会(横浜会場)の優秀賞の計8校のうち1校も、同じく佐賀総文に推薦されます。

 ※ 今回の関東大会には、各県毎の2校に特別枠の1校を加えて埼玉県代表として3校が出場しましたが、その3校全てが見事上位入賞(うち1校は最優秀賞)という、埼玉県としては大変喜ばしい結果となりました。(「埼玉県高校演劇連盟」HPより)

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 会場の栃木文化会館。現地運営委員の皆さん、たいへんお疲れさまでした。
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 栃木駅前には山本有三の碑が建っていました。





 


by yassall | 2018-12-25 17:18 | 高校演劇 | Comments(2)
Commented by 稲葉智己 at 2018-12-29 07:24 x
ご観劇&コメント、ありがとうございます。
県外の発表会では特に知っている方が会場にいてくださると、とても安心します。いつも見守ってくださってありがとうございます。
たぶん、また新年会(がありそうな予感)でゆっくり感想を聞かせてください!
Commented by yassall at 2018-12-30 16:08
役者陣は一段とグレードアップしたように思います。観客をつかむツボを手中にしたというところか。智さんがめざしてきたものの一つだと思うし、生徒たちがそれに応えたということでしょう。私としては、また新たな可能性も切り開いてみせて欲しいとも思っています。でも、今年はいい年になりましたね。
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