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島薗邸で「リンドバーグたちの飛行」ゲッコーパレード出張公演

 14日、ゲッコーパレード出張公演に出かけて来た。
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 島薗邸は国登録有形文化財。生化学者である島薗順雄(1906-92)の自邸として1932年に建てられた。設計は矢部又吉(1888-1951)。表の洋館に和館がつながる和洋併置の住宅。たてもの応援団の管理の下、月2回だけ一般公開されている。別にイベント等にも貸し出されている。文京区千駄木3-3-3
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 「リンドバーグたちの飛行」は昨年12月にゲッコーパレード本拠地公演vol.5として上演された。建築内の各部屋を移動しながら、従ってそのつど客を誘導しながらの公演であるので、1公演あたりの観客数を10人程度に限定している。そんな小規模な公演ではあったが、演劇誌『悲劇喜劇』の2016年の演劇シーンを総括した対談でとりあげられたりしたらしい(『悲劇喜劇』2017年3月号、早川書房)。
 そんなことがあってか、出張公演と銘打って今回の島薗邸公演となった。チラシには「家を渉る劇」なるフレーズとともに移動型の連続プロジェクトとの宣言があるから、今回だけでは終わらないのかも知れない。
 戯曲については以前(2016.12.20)に書いたので繰り返さない。2回目の観劇になるのに却って新鮮に感じられたのは会場(小屋)のためだけではあるまい。会場(舞台)が変わったのだから演出も多少とも変わっているが、それ以上に役者たちの進化を感じた。
 出演は河原舞、崎田ゆかりは変更なく、渡辺恒に変わって林純平が加わった。飛行服を着た河原舞はどこか少年性をただよわせ、もしかすると大西洋横断に踏み切ったリンドバーグもまた少年の無謀さと野心の持ち主であったのではないかと思わせた。崎田ゆかりの声は芝居をおしすすめる力、立ち上がらせる力があり、林純平にはやわらかさがあった。
 吹雪の場でのピアノ演奏は今回も本間志穂。前回の空気が抜けていくような古オルガンもよかったが、今回のピアノの1音1音が鮮明で転がるように変転する音の連続打も作品にはふさわしかったかも知れない。
 今回も観客を屋外へと引き連れての終章だった。前回は蕨市の平日の住宅街ということでほとんど人通りもない中であったが、土曜日でしかも千駄木祭の最中ということで通行人の反応も芝居に織り込まれた。ハプニング劇は60・70年代の手法かも知れないが、当時のような気負いがない分、驚きは自然だった。
 
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 次回は本拠地公演。
  テキスト:岸田國士『チロルの秋』
  12月8-18日
  旧加藤家住宅
  構成・美術:柴田彩芳  演出:黒田瑞仁
  出演:崎田ゆかり、河原舞、黒田瑞仁、岡田萌

おっ!岡田ことヨージも久しぶりに舞台に乗るのか、これは見逃せないなあ。


by yassall | 2017-10-15 01:01 | 日誌 | Trackback | Comments(0)
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