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太陽光発電導入記・その3 あゝ反射光被害

 その1で屋根の全面に太陽光パネルを乗せることは出来なかった、と書いた。その理由はわが家は隣家の両側ともが3階建て、さらに道路を隔てた北側に7階建てのマンションが建っている事による。日照の問題ではなく、反射光の問題なのである。
 5月末に返事をし、さっそく工事担当者が下調べに来訪したのが6月2日だった。屋根に上って採寸やら屋根の材質や構造をチェックしつつ、東側のパネルの一部が季節と時間帯によって隣家の窓に反射するかも知れないとの指摘があった。そこでプランの見直しとなった。(ここで、第1案を元にしてきた私のコスト計算はバラバラになった。)
 それまで反射光被害については考えもしなかったのだが、ネットで調べてみるとけっこうな数の事例があり、訴訟になったり、中には撤去をやむなくされた例もあった。そこで、次のような西側の一部にもモジュールを乗せるプランが提示されたときも、「近隣(北側)への反射光被害が懸念されます。」とあったのを見逃さず、さらに精緻なシミュレーションをするよう依頼した。

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 すると西向き屋根のパネルから、2月の13:00からの30分間と10・11月の12:30からの30分間程度、北側のマンションに反射光被害が出る可能性があることが分かった。一定の距離があることはあるが、被害をどう感じるかは人による。しかも、マンションということは、被害を訴えるのが一軒とは限らない。顔見知りの隣家同士であれば、それなりの見舞金や、遮光カーテンの使用をお願いして済むかも知れないが、示談の予想もつかない。
 そこで、最終的につぎのプランに落ち着いた。工事日も決まり、製品の発注までのギリギリの日程の中であった。

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 システム容量3,224kw、年間予想発電量2760kwh/年。パネル数は16枚(コーナーモジュールは0.5枚に換算)。費用は自治体からの補助金を差し引いて182万円である。第1案と比較すると、かえってコストパフォーマンスとしては劣ってしまうが、初期費用は大幅に減額になる。将来的なリスクを考えるとそれはそれでアドバンテージが高い。売電といっても、価格的にはメリットは10年が限度であり、つまりは家庭用(10kw未満)の場合は「余剰電力買取制度」の枠内なのである。
 真夏の季節、1日の電力消費のピークは午後2時ごろであるという。その時間帯に気兼ねなく電気を使うことが出来る、日照のあるうちは自前の電力で賄うことが出来る、シミュレーションでは予想される消費量の倍程度の発電がみこまれるから余剰分は売電できる、枚数的に将来的にモジュールの性能が若干低下することがあっても十分カバーすることができる。というような考えでゴーサインを出すことにてなった。

《補足1》
 ネットを検索してみると反射光を抑制するフイルムが開発されているそうだ。東京ガスの担当者にそのことを伝えると、メーカーからは性能の保障が出来ないからという回答であったそうだ。ならば、メーカーで開発すればいいのに、と思った。否、フィルム云々より、パソコンのモニターでもノングレアの画面があるのだから、太陽光発電の普及のためにはモジュールそのものの改良が必要だと思った。
《補足2》
 シミュレーションにあった程度の反射光であった場合、受忍限度の範囲内という判例もあるとのことである。ただ、それも二審で覆った例であり、無用のトラブルを避けられるものなら避けようとしたのである。


by yassall | 2016-08-13 11:23 | 日誌 | Comments(0)
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