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つい一言 2016.5

 高速増殖炉「もんじゅ」(福井県)について、政府が存続の方針を表明するという報道があった。
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160515-00000050-san-soci
 記事を細かく読んでいくと「実際の存続は不透明な状況にある」ともあるが、どうしてこういう結論になるのかまことに不可解である。
 昨年11月、原子力規制委員会は「もんじゅ」について「廃炉も含めた運転主体の見直し」を勧告した。「もんじゅ」は運転トラブルで長期停止し、点検漏れを点検済みと報告するなど、保守管理に関する不祥事も相次いでいる。また、過去5年間一度も稼働していないが、プラントの維持に加えて固定資産税や人件費も含め年平均220億円以上を支出、これまでに1兆1703億円の経費がかかったとされている。勧告は遅すぎたともいうべきであり、ようやく「廃炉」に向かうのではないかと期待された。
 もちろん、そうすんなり事は運ばないだろうという予測もあった。ひとつには、これだけの巨大マネーが動くからには、複雑な利権の構造が存在するに違いないということがある。また、使い道のないプルトニウムが約48トンあり、これを抱え込み続けるには、高速増殖炉での消費という将来計画を掲げ続ける必要があるのだろう。しかしながら、政府がプルトニウムを保有したい理由は核兵器の開発・製造・保持の道を残しておきたいから、という疑念はついに払拭されないのである。
  ※
 かつて核燃料サイクルを基盤とした高速増殖炉は「夢のエネルギー」といわれた。その破綻は「人類には核を制御することは出来ない」という証明でもあったと思う。
 (そうは考えないという立場に立ったとしても、次世代の核エネルギーはすでに核融合の開発に向かっている。高速増殖炉はすでに遅れた、危険きわまりない、不必要な技術でしかない。)
 ここに及んでも「もんじゅ」にしがみつくことは、利権と政治的思惑にがんじがらめになり、理性を失ったと評するしかない。迷走は暴走を生むしかない。(5月15日)
by yassall | 2016-05-01 11:13 | つい一言 | Trackback | Comments(0)
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