国分寺を出て荻窪に向かう。新宿から国分寺までは特別快速に乗るとあっという間という印象であったが、かえって荻窪まで引き返す方が時間がかかったような気がする。それはともかく、駅を降りて8分ほど歩いていくと、住宅街の真ん中に大田黒公園が見えてくる。
大田黒公園は音楽評論家であった大田黒元雄氏の邸宅を回遊式庭園として整備し、1981年にその遺言にしたがって区立公園として開園した。門を入るとイチョウ並木が続いている。
イチョウは昨日の風もあってか、かなり葉を散らしてしまっている。それでも元は個人宅であったとは思えないほどの堂々たる大木である。
その代わり、地面はイチョウの葉の絨毯のようだった。
数寄屋造りというのか、趣のある中門までイチョウ並木は続いている。
庭園内はかなり奥行きもあり、紅葉は真っ盛りという様子だった。終始、客足の途絶えることがなかった。
造園もなかなかの出来栄えなのではないだろうか。
これだけの紅葉を前にするとつい絵づくりもしたくなる。
大田黒氏のアトリエは一部が展示室として公開されている。
アトリエ側からは広場ごしに庭が展望できる。
荻窪に着いたのが14:30ごろ。日も陰りはじめ、空も曇りがちになってしまったのが残念だ。また訪れる機会があったら今度はまっ先にこちらに回ることにしよう。
GM5+12-32mm、RX100