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驢庵日本画教室作品展

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 前回は2013年6月だったか、ご案内の書状をいただいたので出かけて来た。会場は有楽町・東京交通会館。B1Fにエメラルドルームというギャラリーがあるのだ。
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 前回は「からすうり」と題した静物画に力を感じたが、今回は人物画。といっても、厳密な意味で人物画と言っていいのか迷うところだが、「火の祭り」とあるとおり、那智の火祭りに題材をとったとのことである。他の出展者の方にも那智の滝を描いた作品があったりしたので、教室としてスケッチ旅行におもむいたことがあったのかも知れない。
 「よく短時間で動きのある人物のスケッチが出来ましたね。いったん写真に撮られたりしたのですか?」と伺ったら、写真も撮るには撮ったが、写真を見ながらの描画は御法度との説明だった。
 実はこれらのポーズは仏像の十二神将から着想したものだという。そういわれると合点のいくものがある。それからは室生寺の十二神将から、上野で開催されたみちのくの仏像展までいっきに話が弾んだ。
 M女史とも長い縁になった。互いの近況やら旧知の消息に話題が及ぶと、どうにも話がつきない。夫君のことももちろん話題となって、前回は夫妻で出展なさっていたのに、とつっこみを入れたら、最近は古い着物の生地を利用して小物に仕立て直す工芸に没頭しているとのこと(このブログの外部リンクにHP「手づくりゆう遊 慎工房」あり)。今回出展した作品の額は彼の手製だという。よく見ると、確かに木枠に茶色の布地が巻き込んである。何と、最近は仏像の彫刻にも手を染めているとことであった。
 作品のことに話題をもどすと、三点の作品を同時進行させながら、制作には約1年かかったという。手の表情だけでもずいぶん試行錯誤したそうだ。それだけ題材も簡単ではなかったということなのだろう。
 写真ならシャッターを押せば誰でも撮ることが出来る。写真はまずは被写体、そして光線条件によって良し悪しが左右される割合が大きいから、自分の腕前が上がっているのかどうかは分からない。そこへいくと、確かに試行錯誤の痕跡を残しながらも、絵画の場合は着実に一枚一枚が自分のたどった道として残っていくものなのだと、少々羨ましくなった。



by yassall | 2015-04-21 18:31 | 日誌 | Comments(0)
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