コカリナ演奏会「コカリナとうたでつむぐ」へ行って来た。
コカリナとはハンガリーの楽器を改良して作られた笛。木製であるのでオカリナをもじってコカリナと命名された。黒坂黒太郎氏はその楽器の創作者にして演奏家、国内のみならず世界で演奏活動を続けている。
3.11以後、「東日本大震災被災地支援コカリナコンサート&音楽プロジェクト」を立ち上げ、全国100カ所を目標に支援コンサートを開いている。本日の演奏会もその一環で第98回目になるそうだ。主催はさいたま教育文化研究所。昔の縁で声をかけてもらい、出かけていくことになった。
演奏会の性格上、きっかけは東日本支援の意義に賛同してのことだったが、演奏がはじまるや、すっかりコカリナの奏でる音色に魅了されてしまった。
陸前高田・奇跡の一本松の枝から作られたというコカリナも紹介された。大小によって音域を作り出すのであるが、木製だからか、やさしく柔らかい音色である。確かに木々をわたってくる風の音と言われればそんな気がしてくる。
黒太郎は芸名で本名は正文、ボーカルの矢口周美は結婚前の姓を芸名として用いていて本名は黒坂、ややこしいがつまりご夫婦である。そのボーカルの澄んだ歌声も素晴らしかった。
会場は秋ケ瀬公園付近のブラザウエストさくらホール。2005年のオープンと聞いたが、素敵なホールだった。