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モローとルオー展

 モローとルオー展へ行って来た。
 実は、私はパリのモロー美術館に行ったことがある。残念ながら休館日(確か火曜だったと記憶している)だったので中には入れなかった。休館日であることは事前に分かっていたのだが、モロー美術館はモローの住居を本人の意志で改装したものなので、その建物の前に立つだけでも満足できると考えたのである。
 そのモロー美術館が大規模な改修に入ったらしい。そこで展示の一部が海を渡ってきたというわけなのだ。世界各地を回るらしいが、パナソニック汐留ミュージアムはもともとルオーを収集しており、モローとルオーは師弟関係にあったことから、今回の企画展にいたったということなのだろう。(ただし、今回展示されているルオーは必ずしも収蔵作品とは限っていない。)
 モローは日本でも人気があるから、あちこちの美術館で収蔵しており、今回やってきた作品がそれらに比してとくにすぐれているとも思えなかった。大作は「パルクと死の天使」「ヘラクレスとレルネのヒュドラ」といったところだろうか。「ユピテルとセメレ」も大作だが、私が見たいと思っていたものではなかった。
 モローは色彩を重視し、やがて形態が溶解するにいたるのだが、どうも私にはそこまではついて行けない。その意味では、初見ながら、デッサン力を残した「ハムレット」などの小品に心をひかれた。
 モローとルオーを並べてみると、ルオーがモローから何を引き継いだかが明瞭となるのだが、同じ意味で初期の「ヨブ」がいいと感じた。これは旧約聖書の「ヨブ記」に対する関心が働いているのは否定できない。

パナソニック汐留ミュージアム(新橋) ~12/10まで
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by yassall | 2013-10-08 19:57 | 日誌 | Trackback | Comments(0)
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