旧知の夫妻が作品を出展するというので出かけて行った。あまり詳しくはないのだが、岩絵具には油彩にはないピュアな透明感があるのに気づいてから、日本画の見方が少しだけ変わったような気がしている。
最初は「からすうり」と題された夫人の作品。鮮烈な赤が印象的だが、背景は絵の具が重ねられていて、深みのある絵だと思った。
次は夫君の「船泊まり」と題された作品。夫人の画歴が6年であるのに対し、夫君は始めて2年というのが驚きだった。彩り鮮やかな屋根の重なりがデザイン化(パターン化)されていて、なかなかの力作だと感じた。
今日も美術展のはしご。上野まで足をのばして「夏目漱石の美術世界展」へ。定年後、しばらく漱石を読み返していた時期があったが、今日の美術展で理解が深まったかどうか?
紫陽花は練馬区立美術館前で。雨が降ったら紫陽花を撮りに行きたいと思っていたのだった。まだ、若い紫陽花である。
「驢庵日本画教室作品展」練馬区立美術館 6/13まで
「夏目漱石の美術世界展」東京芸術大学大学美術館 7/7まで
p330
(
最初にアップしたときと写真を入れ替えました。作品の写真については撮影の許可はいただいていますが、どうしても歪曲が補正しきれなかったり、額装の部分をカットしたりしています。作品そのままでないことをご了承下さい。文章はこれからも手直しする可能性があります。)